「生物発光が拓く生命科学と未来社会」「シリア内戦から見える世界」

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輝く街路樹作り「生物発光が ひら く生命科学と未来社会」

永井健治・東京外国語大教授=清水慶一撮影
永井健治・東京外国語大教授=清水慶一撮影

大阪大・産業科学研究所 永井健治栄誉教授

 光るたんぱく質は「蛍光」と「化学発光」の2種類がある。蛍光たんぱく質は、例えば青色の光を浴びて緑色の光を出す。たんぱく質を構成するアミノ酸の一部を別のアミノ酸に置き換えると様々な色を出せる。

 化学発光たんぱく質は、化学反応で光を出す。ホタルなどの生物発光はこの仕組みだ。光をあてる必要はないが、発する光は弱い。蛍光たんぱく質と組み合わせ、明るくできた。

 光るたんぱく質で細胞内の様々な分子の動きを可視化できる。病気の診断にも応用できそうだ。光る街路樹を作る研究もしている。実現すれば電気なしで夜の街を明るくでき、省エネ、温暖化対策にもつながろう。

社会の危険な分極化「シリア内戦から見える世界」

黒木英充・東京外国語大教授=清水慶一撮影
黒木英充・東京外国語大教授=清水慶一撮影

東京外国語大・アジア・アフリカ言語文化研究所 黒木英充教授

 シリア内戦が8年目に入った。政権と反体制派の対立から始まり、イスラム過激派組織「イスラム国」問題、米露の介入などを転換点として内戦の様相は激しく変化してきた。

 シリア社会には、古代から続く都市と農村の格差、宗教・民族の多様性などの要素が、多層的に積み重なっている。「アラブの春」をきっかけに、この構造に断層が生じ、社会が分極化した。これが、内戦の複雑さの背景にある。

 世界では「イスラム」と「テロ」を結びつける見方が広がっている。シリアの状況とよく似た、危険な「分極化」を世界にもたらさないか、注視が必要だ。(5月18日開催分)

 全国の国立大の研究最前線を紹介する月1回の公開講座。次回は6月15日午後6時から、東京都文京区の東京大学地震研究所で開催する。参加申し込みは、セミナーのホームページへ。

36295 0 テクノロジー 2018/06/11 16:00:00 2018/06/11 16:00:00 2018/06/11 16:00:00 永井健治・東京外国語大教授=清水慶一撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180611-OYT8I50061-T.jpg?type=thumbnail

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