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巨大地震と大津波、火災…動画でたどる東日本大震災10年(上)

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 世界最大級のマグニチュード9・0を記録した東日本大震災。2011年3月11日の発生から10年がたとうとしていますが、沖合から繰り返し押し寄せた津波、その後の原発事故、住民の避難などの様子は映像にも収められています。読売新聞オンラインの動画コーナー「東日本大震災」などから、記者が撮影した映像に、自衛隊や海上保安庁、東京電力などの提供映像をまじえて、教訓を得る手がかりになるよう、30本の動画を選びました。3回に分けて紹介します。初回は発生直後の映像です。

(見出しや写真をクリックしてください。動画のテロップは公開当時のものです。紹介する動画に関連した映像も視聴できるよう、リンクに入れてあります)

ご視聴の前に 動画には津波や火災の光景が含まれています。視聴すると、ストレスを感じる可能性があります。心配な方は視聴を控えてください。

巨大地震発生、次々と押し寄せる津波

東北地方で地震、宮城北部で震度7 東京・銀座も大きな揺れ

 3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とする地震が発生。宮城県内で震度7が観測された。東京都心でも激しい揺れにビルや信号機が揺れた。街ゆく人々は恐怖に顔をひきつらせた。気象庁は最初の地震のマグニチュードを発生直後に「8・8」と発表したが、2日後には「9・0」へと修正した。

福島県沖で巡視船に押し寄せる大津波…海保提供

 この日は、太平洋の複数の地点を震源にした地震が繰り返し起き、津波も何回も発生した。最初の地震発生から約1時間後の11日午後3時50分頃、福島県相馬市沖約5キロの海上で、巡視船「まつしま」は押し寄せる大津波に船首を向けて進んでいた。津波の高さを「10メートル」と報告する声、壁にも見えるほど高い波を乗り越えた後のどよめきなど、緊迫した状況が伝わる。次の大津波も近くに迫っていた。

大津波に襲われる宮城県名取市…陸自提供

 11日午後4時過ぎ、陸上自衛隊のヘリコプターは宮城県名取市上空から、大津波が相次いで押し寄せる状況や、仙台港での火災を撮影した。ヘリから報告する隊員は「大きな津波が3波、4波、それ以上にも迫っています」と、驚きの声を上げた。白波が向かう名取市方面には仙台空港があった。

「空港全部ダメです」海保、震災当日の映像

 白波は陸に上がると、土砂を巻き込んで、濁流となり、あらゆる物を押し流した。仙台空港に隣接する仙台航空基地などで撮影された映像には、滑走路が瞬く間に海水に満ち、車やヘリ、軽飛行機まで流される様子が収められている。無線連絡中の通信員の叫び声が続いた。「ここも危ないですけど、逃げようがありません!」「空港全部ダメです!」――。空港や鉄道など、沿岸のインフラ(社会資本)は短時間に機能を失った。

ドキュメント 2011年3月11日

14・46 三陸沖を震源とする地震が発生。宮城県栗原市で震度7を観測
14・49 岩手、宮城、福島の各県に、気象庁が大津波警報を発表
15・14 気象庁が宮城県に10メートル以上の津波到達を確認と発表
15・35 千葉県市原市五井海岸のコスモ石油製油所から出火。けが人も
16・00 気象庁が記者会見。津波が押し寄せているため避難するように呼びかける
16・00 宮城県気仙沼市で高さ6メートルの津波到来
16・02 仙台空港の駐機場や滑走路が浸水
20・10過ぎ 陸上自衛隊のヘリが、気仙沼市で大規模な火災発生を確認
21・00 新宿駅に約9500人、横浜駅に約5000人が足止め状態(警察庁発表)
22・16 仙台市若林区荒浜地区で200~300人の遺体を発見、と宮城県警が発表

(2011年3月12日朝刊から抜粋)

ルポ 宮城県気仙沼市の浸水と火災

 津波は沿岸の町や集落を次々と破壊した。宮城県気仙沼市にいた東北総局の中根圭一記者は、中央公民館から周辺の様子を克明に記録し続けた。以下二つの映像には、記者と避難者両方の視点が含まれている。12日朝刊に掲載された中根記者のルポを引用して、泥の海に沈んだ街から炎が上がった様子をたどる。

大津波にのみ込まれる瞬間の気仙沼市街

 第1波とみられる津波が襲ったのは11日午後3時半頃。高さ5メートルもあろうか、ものすごい勢いで津波が一気に押し寄せてきた。車やトラック、立ち並ぶ水産関連の倉庫やプレハブ小屋、燃油タンクなど眼前のものすべてを次々とのみ込み、一気に流していった。津波は公民館2階の天井まで達した。

会社員男性(30)は「避難所はまるで取り残された島のよう。命だけでも助かって良かったが、何人の命が奪われたのだろうか」と不安げに話した。

炎に包まれた宮城・気仙沼の市街地

映像:午後5時43分頃、遠方で火の手が広がる。同6時3分頃、火が迫ってきた。

 一帯は水没し、さらに火の海と化している。海側にあった大きな燃料タンクが津波の威力で根こそぎなぎ倒され、押しつぶされた。そこから重油が漏れ出し、引火したとみられる。気仙沼湾や沖合の島の周辺にまで重油が流れ、何かの拍子で「ボン」という音とともに火がつく。海側で起きた火災は、次第に陸地に押し寄せ、かろうじて残った建物にも引火して、「ボン、ボン」と音をたてる。民家も倉庫もみんな炎にのまれ、燃え上がっている。

大規模な火災が広がる気仙沼市…陸自提供

 11日午後8時過ぎ、陸上自衛隊のヘリが気仙沼市上空から、大規模な火災が発生している状況を撮影した。撮影機の隊員は「横約4・5キロ、縦約1・5~2キロの範囲で火災が発生しております」と伝えた。闇に包まれた市街地で炎だけが見えた。この映像がテレビで流れると、全国の人々が被害の甚大さを改めて知った。

宮城と岩手の被災地 上空から撮影

 地震と津波で大きな被害を受けた宮城県南三陸町、岩手県陸前高田市、同県大槌(おおつち)町の様子を写真部の竹田津敦史記者が空から撮影した(2011年3月15日公開)

 大震災発生翌日の12日夕刊掲載の本社機ルポは「街は消えていた」の見出しで、陸前高田市と南三陸町の状況を伝えている。

 岩手県最南部にある陸前高田市の市街地。いや、市街地があるはずの場所に住宅がほとんど見あたらない。街が消えてしまったようだ。かろうじて残るのは、鉄筋コンクリート造とみられる中層建築物だけ。(中略)さらに南下し、(宮城県)南三陸町、石巻市などが連なる沿岸を飛んだが、街をのみこんだ津波の爪痕と、立ち上る白煙が続くばかりだった。

 大槌町の惨状を伝えた13日(日)の「特別夕刊」の見出しは「町機能全て止まる」「町長連絡取れず」「港から1キロの役場に津波」などだった。 

関東でも被害、避難

激しい火柱 千葉の製油所火災

 千葉県市原市のコスモ石油千葉製油所ではLPG(液化石油ガス)タンクから出火、次々と燃え移り、激しく火柱が上がっている。飛行機のエンジンの様な「ゴー」という音が響き、時折、爆発も起きた(2011年3月11日撮影)

 市原市は東京湾沿岸にある。この動画を撮影した千葉支局の淵上隆悠記者は、大きな被害が出ているという情報を受けて、この後、太平洋沿岸に移動した。

津波情報で避難する住民…千葉・旭

 津波による被害は東北にとどまらず、茨城県や千葉県などにも及んだ。3月13日、千葉県旭市飯岡の住民に「津波が来る」という情報が入ると、一斉に避難を始めた。淵上隆悠記者はその避難の様子を撮影した。着の身着のままで小走りする人の姿が見え、家族や知人に避難を呼びかける声が聞こえる。

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1888402 0 企画・連載 2021/03/05 15:00:00 2021/03/07 17:53:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210226-OYT8I50058-T.jpg?type=thumbnail

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