読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

[東日本大震災]あの「3月11日」のままの教室…図書室には崩れ落ちた本の山

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

3月11日の日付が貼られたホワイトボードが残る教室(4日午前、福島県大熊町で)=武藤要撮影
3月11日の日付が貼られたホワイトボードが残る教室(4日午前、福島県大熊町で)=武藤要撮影

 東京電力福島第一原発が立地する福島県大熊町の帰還困難区域に、原発事故直後のまま取り残された校舎がある。

 原発の南西3.5キロに位置する熊町小と、震災の日に卒業生を送り出したばかりだった大熊中だ。今回、町教育委員会の許可を受けて両校を撮影取材した。

 3月11日の日付のままの教室や、紅白幕が張られた体育館に、混乱の痕跡があった。

校庭に雑草が生い茂った熊町小学校(4日午前、福島県大熊町で)=武藤要撮影
校庭に雑草が生い茂った熊町小学校(4日午前、福島県大熊町で)=武藤要撮影

 子供たちの声が聞こえてきそうだった。東京電力福島第一原発の事故後、時間が止まったまま今に至る福島県大熊町の町立熊町小学校。卒業生で新潟大理学部の遠藤りょうさん(20)に写真を見てもらい、その記憶をたよりに当時をたどった。(福島支局 鞍馬進之介)

 学校の周辺は、帰還困難区域であると同時に津波の被災地でもある。学校の体育館をのぞくと、マットや保健室の毛布で暖をとった痕跡が残っていた。体育館にはずぶぬれの住民が避難してきたのだという。同小では、下校していた1年生の女児が犠牲になった。

 窓ガラス越しに見た教室には大量の付箋で分厚くなった国語辞典があった。町は「辞書引き学習法」に取り組み、児童は分からない言葉を調べるたびに付箋を貼っていたという。当時4年生だった遠藤さんは「付箋が増えると賢くなった気がした」と話す。

校内の図書室には多くの本が散乱していた
校内の図書室には多くの本が散乱していた

 ある教室の時計は、地震が起きた2時46分で止まっていた。約8000冊が所蔵されていた図書室には崩れ落ちた本の山があった。「かいけつゾロリ」「ズッコケ三人組」……。遠藤さんたちが読みふけった本もあるのだろう。

残り:399文字/全文:1417文字
読者会員限定記事です
新規登録ですぐ読む(読売新聞ご購読の方)
無断転載・複製を禁じます
1835195 0 ニュース 2021/02/11 05:00:00 2021/02/11 05:10:40 【2月月命日社会面飾り用】多くの本が散乱したままの熊町小の図書室(4日午前、福島県大熊町で)=武藤要撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210211-OYT1I50013-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)