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【独自】米軍「トモダチ作戦」、原発リスク避け救援…「戦闘機は国外へ」元高官

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 【ワシントン=蒔田一彦】米軍による東日本大震災の支援活動「トモダチ作戦」を指揮した元高官が読売新聞の取材に応じた。2011年3月の東京電力福島第一原発事故を受け、一部艦艇を日本海側に回し、作戦に投入しない戦闘機を国外退避させるなど、リスクを回避する措置を講じながら救援にあたったと語った。

 米議会調査局によると、トモダチ作戦で米軍は最大時、兵員約2万4000人、艦艇24隻、航空機189機を投入した。捜索・救援活動、がれき撤去、食料輸送などにあたり、4月末にほぼ終了した。

 当時、横須賀基地(神奈川県)に司令部を置く米海軍第7艦隊の司令官だったスコット・バンバスカーク元中将(63)によると、放射性物質による汚染を懸念し、厚木基地(同)に配備する戦闘機など約90機のうち、作戦に使うヘリコプター以外の全機をグアムなどに移した。戦力分散のため、強襲揚陸艦エセックスなど東南アジアに展開していた艦艇3隻などをいったんは日本海側に向かわせた。

東日本大震災で、救援のため被災地に向かう米第7艦隊の原子力空母「ロナルド・レーガン」(2011年3月13日、宮城県沖で)=読売機から
東日本大震災で、救援のため被災地に向かう米第7艦隊の原子力空母「ロナルド・レーガン」(2011年3月13日、宮城県沖で)=読売機から

 原発周辺の海域には、艦艇の進入禁止エリアを設定し、風向きなどに応じて変更した。空母ロナルド・レーガンに仙台市付近から帰還したヘリなどから微量の放射線が計測され、全艦艇を原発の風下の海域から一時退避させたこともあった。

 太平洋艦隊司令官として作戦を統括したパトリック・ウォルシュ元大将(66)によると、多くの米軍家族らは国外に自主退避し、軍人らはとどまった。ウォルシュ氏は「日本人のために我々がリスクを負うことが重要なメッセージだった」と振り返った。

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1866051 0 ニュース 2021/02/25 05:00:00 2021/02/25 08:03:24 東日本巨大地震。救援のため被災地に向かう米第七艦隊の原子力空母「ロナルド・レーガン」。同空母は宮城県沖に到着し、海上自衛隊と共に支援物資の輸送を開始した。空母に搭載されているヘリコプターを活用し、被災地への支援物資の空輸や救助活動に当たる。宮城・気仙沼沖東90キロで、本社機から。2011年3月13日午後1時8分撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210224-OYT1I50121-T.jpg?type=thumbnail

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