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至宝 細部に宿る美

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 「第72回正倉院展」に出展されている宝物には、様々な技巧が凝らされ、精緻せいちな文様が施されている。その天平の美を眺めていると、時が過ぎるのも忘れてしまいそうだ。宝物の細部に宿る美を紹介する。

 色とりどりのガラス玉を銀線でつないで籠のように編んだ「雑玉幡ざつぎょくのばん」。玉は1センチに満たない小さなものがほとんどだが、まばゆい輝きに目を奪われる。仏堂内を飾った装飾品か、法要の際に使った籠かと考えられているが、用途ははっきりしない。そんな謎めいたところも魅力の一つだろう。

 碁盤の「桑木木画碁局くわのきもくがのききょく」は、脚の部分に高級材の紫檀したんを用いており、金泥きんでいで木目風の文様が描かれている。献物を入れるのに使った「粉地彩絵箱ふんじさいえのはこ」には、様々な色の草花の絵が並ぶ。青い葉には赤い花を合わせるなど、コントラストを重視した配色だ。

 きらびやかな「平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう)」は、ヤコウガイで作った文様の隙間をトルコ石の粒で埋めている。獅子やサイの文様から異国情緒が感じられ、トルコ石はイラン産、ヤコウガイは沖縄やフィリピンなどの南海産と国際色も豊かな逸品だ。

 

雑玉幡(ざつぎょくのばん)
周囲73センチ 直径23センチ
赤、緑、青、褐色と色とりどりのガラス玉。外側の大きい玉で0.8~1.1センチ。濃淡のある玉の色で、グラデーションを表している

桑木木画碁局(くわのきもくがのききょく)
縦52センチ 横51.9センチ 高さ15.5センチ
青い部分は象牙を染めて文様を彫った撥鏤(ばちる)で、その周囲を細かいモザイク模様で縁取る

粉地彩絵箱(ふんじさいえのはこ)
縦22.4センチ 横28.4センチ 高さ9.2センチ
花や葉は同色系でトーンを変え、彩りは繊細で華麗だ

平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう)
直径39.5センチ 縁の厚さ1.1センチ
サイの像は、花の文様で囲まれ、より小さなトルコ石の粒をちりばめて強調している

第72回正倉院展

 奈良国立博物館(奈良市登大路町)
 11月9日(月)まで ※会期中無休
  チケットは完売しました
  【開館時間】  午前9時~午後6時。金・土・日曜と祝日は午後8時まで。
 ※本展は事前予約の日時指定入場制です。チケットは完売しており、奈良国立博物館での当日券の販売はありません。
 詳細はハローダイヤル((電)050・5542・8600)か、 奈良博ホームページ 、読売新聞オンラインで。
  【主催】 奈良国立博物館
  【協賛】 岩谷産業、NTT西日本、関西電気保安協会、近畿日本鉄道、JR東海、JR西日本、シオノギヘルスケア、ダイキン工業、大和ハウス工業、中西金属工業、丸一鋼管、大和農園
  【特別協力】 読売新聞社
  【協力】 読売テレビほか

オンラインで楽しもう

 会場でご覧いただけない方々のために、見どころを紹介した動画を読売新聞オンラインで配信しています。「紡ぐプロジェクト」のサイトでは、正倉院宝物を守り伝える取り組みを紹介する動画を配信中です。本年は、公式図録・オリジナルグッズの通信販売を特設サイトにて実施しています。

無断転載・複製を禁じます
1597339 0 正倉院 2020/11/01 12:00:00 2020/11/02 17:19:07 2020/11/02 17:19:07 「第72回正倉院展」 「雑玉幡」(23日、奈良市で)=浜井孝幸撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/11/20201102-OYT8I50028-T.jpg?type=thumbnail

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