脚にベルトを巻いて固定させ、バーを持つリオデジャネイロ・パラリンピック代表の大堂秀樹選手(6月26日、北九州市小倉北区の小倉北体育館で)

心の強さで踏ん張る!純粋な「力」の勝負

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 1964年東京大会から始まったパワーリフティング。下肢障害の選手たちが、鍛え抜かれた上半身でバーベルを持ち上げます。バーベルを持ち上げるのはわずか3秒程度。その一瞬にかける集中力と精神力は、腕力以上に見ごたえたっぷりです。

どんな競技?

 パワーリフティングは、オリンピック種目の「重量挙げ」で知られるウエートリフティングとは異なり、ベンチに寝そべった状態でバーベルを胸の上に持ち上げます。健常者は、ベンチの下に脚を着け、踏ん張った姿勢でバーベルを持ち上げますが、下肢障害のある選手は、ベンチプレス台の上に全身を乗せた状態で試技を行います。

 競技は、男女別、体重別(10階級)に分かれ、持ち上げた重量を競います。

リオデジャネイロ・パラリンピック代表の西崎哲男選手

バーベルを上げるリオデジャネイロ・パラリンピック代表の西崎哲男選手(6月26日、北九州市小倉北区の小倉北体育館で)

ルール

 各選手は、次の❶~❼の順で試技を行います。

  1. 入 場
    審判の掛け声で入場しベンチプレス台に向かいます。
  2. 台へ移る
    車いすからベンチプレス台へ体を移します。
  3. 準 備
    脚にベルトを巻いたり、声を出したりし、集中力を高めていきます。
  4. 開始の合図
    審判の試技開始の合図で、選手は胸までバーを下げます。
  5. 胸からバーベルを持ち上げる
    左右バランスよくバーを押し上げ、腕を伸ばします。
  6. 試技終了
    アシスタントがバーベルを支え、戻します。
  7. 判 定
    3人の審判のうち2人以上が「成功」と判断すれば記録が認められます。

 各選手が3回ずつ、徐々に重い重量に挑戦していきます。制限時間が設けられており、❶~❹を2分以内に行うことになっています。決められた時間内に試技を行えない場合は失格となってしまいます。

イラスト:パワーリフティング競技説明

※公益財団法人日本障がい者スポーツ協会の「かんたん!パワーリフティングガイド」の5、6ページのイラストを参考に描きました。

日本代表選手

 リオデジャネイロ大会は、大堂秀樹選手(88キロ級)と西崎哲男選手(54キロ級)の2人が出場します。また、ロシアの不参加が決まったことで、三浦浩選手(49キロ級)も出場することになりました。

西崎選手(左から2人目)と大堂選手(左から3人目)

リオパラリンピックでメダルを目指す西崎選手(左から2人目)と大堂選手(左から3人目)

 大堂選手は2008年の北京、12年のロンドンに続く3回目の出場。ロンドンでは6位、14年に行われたアジアパラ競技大会(韓国)では190キロを持ち上げ、4位に入りました。

 初出場の西崎選手は、15年の全日本障害者パワーリフティング選手権大会(54キロ級)で133キロを持ち上げ、日本新記録を樹立しました。15年に行われたパワーリフティング・アジアオープンチャンピオンシップ(カザフスタン)では、6位に入賞しています。

参考文献

「かんたん!パワーリフティングガイド」(公益財団法人 日本障がい者スポーツ協会)

YOMIURI ONLINE 読売新聞

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