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螺鈿(らでん)ガラスの酒杯人気 高岡漆器の技光る <富山>

 創業120年余の老舗「天野漆器」(高岡市波岡)が作る、酒杯が人気を集めている。

 「高岡漆器」伝統の螺鈿(らでん)技法とガラス素材を組み合わせた「螺鈿ガラス」製でヒット商品となったのは「金杯(万華鏡シリーズ)」。2010年の夏に製品化した。

 七色に光るアワビの貝殻を厚さ0・1ミリまで薄く磨き、花びらや水玉模様の絵柄に細かく組み合わせて杯の底に貼り付け、漆塗りを施した。杯に酒を注ぐと、底に飾り付けた模様がガラスに反射して万華鏡のように見えるのが特徴だ。

 天野隆久社長(73)は「記念日にプレゼントとして贈る人に喜ばれている」と手応えを語る。

 昨秋、テレビ番組に取り上げられたことも人気に拍車をかけ、北海道から九州まで問い合わせが約500件入った。北陸新幹線の新型車両W7系を杯の底にデザインした開業記念品の注文も受けた。

 天野社長は「デパートの一角に展示するだけでは、買い手はつかない。杯に水を注ぎ、万華鏡のように輝くのを見てもらって初めて良さがわかる」と強調する。

万華鏡のように輝く螺鈿ガラスの「金杯」

(2015/2/12 富山県版の記事より。年齢・肩書きは、新聞掲載日のものです)

今回取り上げた新幹線写真の一部は、「よみうり報知写真館」で購入できます
[協力] JR東日本・JR西日本(運転席動画提供)
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