北陸新幹線「なるほど!」

軌道~33キロのロングレールも

 新幹線のレール幅は、在来線よりも広い。新幹線は「標準軌」と呼ばれる1435ミリのタイプだ。在来線は1067ミリで「狭軌」と呼ばれる。

 古くから鉄道が発達した欧米諸国では標準軌が主流だが、日本では明治時代に鉄道敷設が始まる際、国土が狭く、トンネルやカーブが多い地形を踏まえ、建設コストが安い狭軌を採用した経緯がある。

北陸新幹線のレール(金沢市内で)

 これに対し、戦後、東海道を手始めに建設された新幹線は、高速走行時の安定性を高めるため、標準軌の専用線を敷設している。

 北陸新幹線のレールは、1メートルあたりの重さが60・8キロ・グラム。在来線で使われている40キロ・グラムや50キロ・グラムのレールより一回り大きく重い。

 走行の安定性と騒音防止のため、敷設時につなぎ目を溶接し、1本にする「ロングレール」も特徴の一つだ。北陸新幹線の延伸区間では、黒部宇奈月温泉―糸魚川間にある33・7キロのロングレールが最長。国内最長は東北新幹線のいわて沼宮内―八戸間にある60・4キロだ。

 路盤も工夫されている。在来線では、砕石の床を作り、枕木とレールを敷いた「バラスト軌道」が多くみられるが、北陸新幹線は大半がコンクリート板の上にレールを敷いた「スラブ軌道」だ。内部に特殊なモルタルを注入し、強度や弾性を高めている。「スラブ」は「バラスト」に比べて設置費用はかさむが、列車の重量や振動による軌道の狂いが生じにくく、保守管理もしやすい利点があり、採用されている。

(2015/3/3 富山県版の記事より)

今回取り上げた新幹線写真の一部は、「よみうり報知写真館」で購入できます
[協力] JR東日本・JR西日本(運転席動画提供)
[編集] 東京本社・長野支局、新潟支局 北陸支社・富山支局、金沢支局 メディア局企画開発部
[デザイン] 東京本社メディア局企画開発部デザインチーム 株式会社ロフト  [イラストレーション] 荒木田美咲  [動画] 蓑輪潤、和多史朗
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