北陸新幹線「なるほど!」

北陸新幹線の地震対策は?

 Q.地震対策は?

 A.脱線防止にL字形金具

 国土交通省鉄道局安全監理官室によると、これまで地震による新幹線の脱線事故は2件起きた。2004年の新潟県中越地震による営業運転中の上越新幹線と、11年の東日本大震災による試験運転中の東北新幹線で発生している。いずれも死傷者はなかった。

 これらの経験を生かす地震対策は、北陸新幹線にも取り入れられている。

 脱線対策では「逸脱防止ガイド」を取り付けた。車輪の外側部分にL字形の金具を設置し、万が一地震などで脱輪しても、レールから大きく外れないようにした。上越新幹線の事故後、JR東日本が導入した工夫で、JR西日本としては初めて取り入れた。

 JR西日本の山陽新幹線にも使われている「早期地震検知警報システム」は、地震の初期微動(P波)を検知し、列車を自動的に緊急停止させる。北陸新幹線の同社管内区間には、海岸部に4か所、沿線には16か所に検知器を設置した。

 ブレーキは東北新幹線のE5系と同じ物を使用している。北陸新幹線より最高時速が60キロ上回る320キロの速度に対応する強力なブレーキを使うことで、急勾配の多い営業区間の安定走行だけでなく、地震発生時の素早い停車にもつなげた。

逆L字形に取り付けられた逸脱防止ガイド

(2015/3/2 石川県版の記事より)

今回取り上げた新幹線写真の一部は、「よみうり報知写真館」で購入できます
[協力] JR東日本・JR西日本(運転席動画提供)
[編集] 東京本社・長野支局、新潟支局 北陸支社・富山支局、金沢支局 メディア局企画開発部
[デザイン] 東京本社メディア局企画開発部デザインチーム 株式会社ロフト  [イラストレーション] 荒木田美咲  [動画] 蓑輪潤、和多史朗
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