グリーン車が新大阪まで1万円以下!
こだま号で駅弁くい倒れの旅(PR)

 1964年10月1日、東京駅を午前6時に出発した東海道新幹線の一番列車「ひかり1号」は、午前10時、定刻どおりに新大阪に到着した。「超特急、4時間で東京・新大阪を結ぶ」という大きなニュースだったが、今や、同区間は「のぞみ」で2時間半だ。「当時の気分を味わえないか」と考えていると、パソコンをいじっていた先輩が「いまは、こだま号で東京~新大阪が4時間だ。こだまに乗って、新大阪まで行ってきなよ」といいだした。

※この記事は、JR東海の東海道新幹線開業50周年記念 「こだま☆楽旅(らくたび)IC早特」とのコラボ記事です。

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 「こだま」は、東海道新幹線の各駅停車タイプの列車だ。時刻表を調べてみると、「のぞみ」「ひかり」に追い抜かれるため、「こだま」は多くの駅で数分間停車する。駅間の速度こそ昔の「ひかり」より速いのだが、この停車時間や駅前後の加減速に要する時間が、全体の所要時間を膨らませている。

 時間がかかる分、東京・新大阪間を通しで乗るビジネスマンはほぼ皆無だ。しかし、2015年3月まで、「こだま」のグリーン車に片道1万円以下で乗車できる方法がある。グリーン車なのに、のぞみ号の普通車指定席を普通に買うより、往復で約1万円安くなる。これを元手に、大阪に1泊して、観光することだって可能だ。

 さらに、「こだま」の停車時間を逆手に取れば、各駅のホームで売られる駅弁を買い込む余裕があるということ! 4時間かかるといっても、「実は、優雅な旅ができるのでは?」と思っていると、先輩が無茶を言い出した。「こだまに乗るだけじゃなくって、食べられるだけ駅弁食べて、レポートしてよ」。さっそく記者は、「こだま号駅弁くい倒れの旅」に出る羽目に・・・・。

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まずは東京駅で駅弁さがし

「50周年」弁当は年末までの限定販売

 東京駅に到着したのは、午前10時。56分発の新大阪行き「こだま」に乗車するため、ちょっと早い駅への到着だが、もちろん、駅弁を買い込もうという算段だ。

 さすがに東京駅。仙台の牛タンや越前のカニなど、全国の名物が駅弁として並んでいる。東京の名店も、各種の駅弁を製造している。悩みに悩んだが、今回東京駅で選んだのは、「東海道新幹線50周年記念弁当」。やはり、期間限定商品に惹かれてしまった。新幹線の50周年記念カードがオマケでついている。

 「こだま」がホームに入線してきた。清掃中の車内を覗き込むと、普通車よりやや薄暗い。少しだけ「オトナ」な雰囲気だ。

ゆったりしたシートの色まで「グリーン」

 いよいよ車内に入ると、「これがグリーン車か!」と驚く。出張や旅行で新幹線に乗ることはあっても、そのほとんどは「のぞみ」の普通席。普通席が1列5席なのに対し、グリーン車は片側2席の計4席で幅も広々。前後もゆったりで、足を組んでも余裕がある。
背もたれを傾け、フットレストに足をのせると、腰が包まれるように柔らかい。旅のリラックス気分も手伝って、日頃の疲れを忘れさせてくれる。
 内装もシックな雰囲気で、少し薄暗く、落ち着いた雰囲気だ。「駅弁食べるぞ!」と浮かれていたが、少し場違いではないか? と弱気になる。

富士を見ながら「50周年」弁当

沿線のおいしさがたくさん詰まる

 10時56分、車両が動き出した。車内は意外と空いている。
待ちきれない思いで握りしめていた「東海道新幹線50周年記念弁当」の包装をはがすと、沿線である東京、名古屋、関西の名物がぞろりと並んでいた。名古屋・みそカツから箸に取る・・・。タレのコクがたまらない。白いご飯が欲しくなる。よく見ると、東京・深川めしも入っているのに、穴子の下に白飯が!弁当作った人、わかってる人だ!とうれしくなる。
さらに海老フライ、いいだこ煮・・・。まだ東京を出たばかりなのに、沿線の美味をいろいろ食べてしまったぞ。

横浜-小田原間で見えた富士山

 ふと我に返ると平塚あたり。車窓に目をやると、右の遠方に富士山が黒々とそびえているのが目に入ってきた。この時期は見られないことも多いと聞いていたので、ラッキーだ。
 車窓からの風景は、自然豊かな場所も多い。あちらこちらで、農家の人が稲刈りする姿が見える。東京では気付かなかったけれど、もう秋なんだな。そうだ、食欲の秋なんだから、もっともっと駅弁を食べるのだ!

まさかの売り切れ?浜松で大慌て!

迷ったら店員さんにオススメを聞く

 小田原駅で、はじめて「のぞみ」の通過待ちで5分停車。さっそくホームの駅弁店に行くと、何種類もの弁当が並んでいる。思い切って「売れているのはなんですか」と聞いてみると、お勧めしてくれたのは「炙り金目鯛と小鯵押寿司」。座席に戻って箱を開けると、ぎっしりの寿司。腹が膨れそうだ!

 さらに、新富士駅で「極 富士宮やきそば弁当」を追加。同行した先輩と2人で分け合って食べ続ける。

人気の「うなぎ」は売り切れも早い

 午後0時59分、浜松駅に到着。ここは、絶対に食べたい弁当がある。ホームに降り立つと、わき目もふらず「うなぎ飯」と大きく書かれた6号車付近の売り場へ。
ただひと言、「ありますよね?」とたずねると、店員さんは申し訳なさそうな顔に。「もう売り切れなんです」。
 ・・・大丈夫、戦略は練ってある。浜松駅には11号車付近にも弁当売り場があるのだ。東京寄りの売り場へ急ぐと、「よかったですね。これが最後です」。今度はニッコリした店員さんから、「うなぎ弁当(赤ワイン仕込)」をゲットすることができた。
このうなぎ蒲焼きはしっかり脂を落とした一品で、ご飯が進む。添えられたわさび漬けもアクセントになってうまい。もう、旅は大成功も同然だ。

お酒にあう串弁当で居酒屋気分も

 さらに豊橋の駅弁「酒味の串ずくし」を追加。満腹で苦しくなってしまった。でも、グリーン車のシートならのんびりと休めるのだ。いや、しかし、苦しい。

 すこしウトウトしていると、京都だ。ゆったりとした気分で外を見ると、京都タワー。東寺も見ることができた。

グリーン車 セレブ気分を満喫

4時間もあっという間の快適な旅でした

 新大阪に到着したのは午後3時。4時間を超える乗車だったが、いろいろ食べて、車窓を楽しみ、まったく退屈しなかった。時間をもてあましたときのため、と持ってきた文庫本を出すヒマも無かったほどだ。
 なにより、グリーン車のセレブな雰囲気はたまらない。このまま、博多まで連れて行ってもらえないかと思ったほどだ。
(文・武田潤、写真・岩佐譲)

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 こだまのグリーン車が東京・新大阪間で1万円以下なのは、2015年3月まで。「エクスプレス予約」か「プラスEX」への入会が必要だが、3月31日までは初年度年会費が無料なので、さらに価値ありだ。グリーン車の優雅な旅、ぜひ満喫してみては。詳しくはJR東海サイトで。

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今回の旅で食べた駅弁。左上より「東海道新幹線50周年記念弁当(東京駅)」「炙り金目鯛と小鯵押寿司(小田原駅)」「極 富士宮やきそば弁当(新富士駅)」「うなぎ弁当(赤ワイン仕込)(浜松駅)」「酒味の串ずくし(豊橋駅)」と静岡茶

この記事はJR東海とのコラボ記事です。

今回取り上げた新幹線写真の一部は、「よみうり報知写真館」で購入できます
 
協力
公益財団法人 鉄道総合技術研究所  JR東海  JR西日本  久保敏さん  かけやまさん(新幹線側面写真提供)
 
製作
[編集] 東京本社社会部・編成部・校閲部 大阪本社社会部 中部支社社会G 東京本社メディア局企画開発部・川嶋路大 武田潤 同編集部・田口栄一
[デザイン] 東京本社メディア局企画開発部・雨宮健雄 藤垣円 荒木田美咲  [イラストレーション] 荒木田美咲  [フロントエンド開発] 雨宮健雄 西川一格
[写真] 東京本社写真部 中部支社写真G 大阪本社写真部  [動画] 蓑輪潤 西山修平
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