連載 侍出陣

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投打に豪華大リーガー

(宮崎薫)

 連覇を狙い、投打ともに豪華なメンバーをそろえた。

 打線は前回大会の最優秀選手(MVP)のカノ(マリナーズ)をはじめ、その同僚で共に主軸を打つクルーズ、オリオールズのマチャドなどが中心となりそうだ。昨季の本塁打数はクルーズ(43本)、カノ(39本)、マチャド(37本)と、3人で計119本。通算445本塁打のベルトレ(レンジャーズ)の故障は不安材料だが、H・ラミレス(レッドソックス)やバティスタ(ブルージェイズ)など各チームの主砲クラスが名を連ねる。

 前回と比べ、投手陣も充実している。先発は昨季18勝のクエト(ジャイアンツ)を筆頭に、16勝のマルティネス(カージナルス)、10勝のボルケス(マーリンズ)と安定感がある。中継ぎ、抑えも層が厚い。メッツの守護神ファミリア、ヤンキースでセットアッパーや抑えをこなすベタンセスに加え、前回大会で胴上げ投手になったロドニー(ダイヤモンドバックス)も控える。

 9日からの1次ラウンドC組では、11日の米国戦が山場になる。初戦のカナダ、3戦目のコロンビアにもしっかり勝ちきり、確実に2次ラウンドに駒を進めたい。




ドミニカ代表カノ選手

前回大会でMVPに輝いたカノ(AP)



前回MVP 連覇の鍵 ロビンソン・カノ内野手(マリナーズ)

 スターぞろいのチームの中でも、やはり前回大会MVPの左打者が連覇の鍵を握りそうだ。

 2005年にヤンキースで大リーグにデビューし、14年にマリナーズへ。広角に打ち分ける打撃で通算打率は3割7厘。昨季は自己最多の39本塁打も記録した。

 第2回大会は、自身の不調もあり、まさかの1次ラウンド敗退。雪辱を期した前回大会は、打率4割6分9厘と打ちまくり、8戦全勝で初優勝を果たした。

 短期決戦の難しさも経験しているだけに、「一試合一試合、全力を出して勝っていかないといけない」と油断はない。そして「得点圏に走者を置いたらチャンスを生かし、相手のどんな小さなミスも、ものにすることが大事」と強調する。

 WBCの戦い方を知り尽くした34歳が、母国を再び頂点に導く。



過去のWBC成績

〈1〉2006 準決勝敗退(●1−3キューバ)
〈2〉2009 1次ラウンド敗退
〈3〉2013 優勝(○3−0プエルトリコ)

(2017年3月2日読売新聞より)

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