連載 侍出陣

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野手充実 カギは継投

(三室学)

 前回大会準決勝で日本の3連覇の夢を打ち砕いた宿敵は、初優勝に向けベテランと若手のバランスが取れたメンバーをそろえた。

 ゴールドグラブ賞8度の名捕手モリーナ(カージナルス)、外野のベルトラン(アストロズ)ら前回までの主力に加え、内野には大リーグでも注目の若手が並ぶ。24歳のバエス(カブス)は昨季ナ・リーグ優勝決定シリーズMVPに輝くなど、ワールドシリーズを制したカブスに欠かせない存在。22歳のコレア(アストロズ)は、2015年ア・リーグ新人王だ。

 不安は投手力。昨季大リーグで13勝の左腕サンティアゴ(ツインズ)が先発の柱となるが、後半戦からマリナーズの守護神を任された22歳のディアス(マリナーズ)までどうつなぐか。モリーナのリードと、ロドリゲス監督の継投策が鍵を握る。

 メキシコ開催の1次ラウンドD組は、12年ア・リーグ三冠王のカブレラ(タイガース)らを擁する優勝候補のベネズエラや地元メキシコとイタリアが入り、前回準優勝チームといえども安泰ではない。ベネズエラとの初戦(10日)が最初のヤマ場になる。




プエルトリコ代表ベルトラン選手

4大会連続出場となるベルトラン(AP)



4連続出場「再び決勝へ」 カルロス・ベルトラン外野手(アストロズ)

 捕手のモリーナとともに4大会連続出場。

 初優勝を目指すチームの精神的支柱は、「若手が加わり、間違いなく前回よりいいチームだ」と手応えを語る。

 大リーグ通算421本塁打は現役4位。米国のスポーツ専門サイト選出の2000年から10年間のベストナイン外野手部門に、イチロー(マーリンズ)、ボンズ(元ジャイアンツなど)とともに選ばれた。

 今季は、レンジャーズから年俸1600万ドル(約18億円)でアストロズに移籍し、青木のライバルとなる。28日にはオープン戦で早くも一発を放つなど、大舞台を前に仕上がりは順調だ。

 ミート力、長打力、走力、守備力、強肩がそろった「5ツールプレーヤー」の代表格も、4月で40歳。恐らく最後となるだろう世界制覇のチャンスに、「もう一度決勝に進みたい」と意欲を燃やしている。



過去のWBC成績

〈1〉2006 2次ラウンド敗退
〈2〉2009 2次ラウンド敗退
〈3〉2013 準優勝(決勝●0−3ドミニカ共和国)

(2017年3月5日読売新聞より)

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