1998.10.23
長銀を国有化

 バブル崩壊後の不況で経営不振に陥った日本長期信用銀行(長銀。現在の新生銀行)は、3月に1766億円の公的資金の注入が行われた後も粉飾決算を行っていたことが明らかになり、株価が暴落します。住友信託銀行との合併で救済する構想も頓挫し、秋の臨時国会(いわゆる「金融国会」)で成立した金融再生法と早期健全化法に基づき、10月23日に一時国有化されました。債務超過は3400億円(後に2兆円と判明)で、公的資金の投入額は7兆9000億円にのぼりました。

 長銀同様、戦後の長期金融を担ってきた日本債券信用銀行(日債銀。現在のあおぞら銀行)も、バブル期のノンバンクや不動産業向け融資が不良債権となり、98年3月に600億円の公的資金が注入され、後に金融庁の検査で2700億円の債務超過が認定され、12月13日に一時国有化されました。

 国有化という「荒業」が実現した背景には、与野党が危機感を共有したことや、住専問題以来、金融不安に対応するためには公的資金投入が重要な選択肢であるという認識が有権者に浸透したことなどがありました。