2003.08.27
北朝鮮核開発で6か国協議

 1月10日、北朝鮮が核拡散防止条約(NPT)からの脱退を宣言し、北朝鮮の核開発問題は一挙に緊張の度合いを高めました。1994年の核危機の際に交わされた米朝枠組み合意は、米国、北朝鮮、韓国、中国が話し合いの主役でしたが、2003年の核開発問題では、4か国に日本とロシアを加えた「6か国協議」の枠組みで進むことが決まり、8月27~29日に北京で第1回会議が行われました。

 日本は北朝鮮が求める経済支援の前提として、核開発問題だけでなく、北朝鮮による日本人拉致問題の解決が必要だと主張しました。北朝鮮は一貫して米国との2国間協議を重視する立場をとり、議長国の中国は北朝鮮の態度を変えるだけの影響力を行使しきれませんでした。6か国協議の枠組みは、東アジアの安全保障全般について話し合う枠組みに発展するのではないかという期待感もありましたが、北朝鮮が協議開催そのものに様々な条件をつけるようになり、2007年に第6回会合を開いた後は、事実上の休眠状態になりました。