2005.09.11
「郵政解散」で小泉自民が圧勝

 郵政民営化を宿願とした小泉純一郎首相は通常国会で、自民党内の異論を押し切って関連法案を国会に提出し、衆院では可決しますが、参院で否決されます。これを受け、小泉首相は8月8日、衆院を解散します。

 参院での法案否決を理由に衆院を解散する手法には、批判や異論が噴出しました。解散詔書に関する閣議決定文書への署名を拒んだ島村宜伸農相を罷免し、郵政民営化に反対した「造反組」には自民党公認を与えず、対抗馬を「刺客」としてぶつける派手な立ち回りは、郵政民営化の是非ばかりがクローズアップされ、景気、社会保障改革、北朝鮮の核開発問題などの重要な課題を後景におしやる副作用がありました。

 自民党は事前の予想を覆して圧勝しますが、この時、「小泉チルドレン」と呼ばれた自民党の初当選議員は、09年衆院選で大半が落選します。選挙ごとに与野党の議席、とりわけ、新人の議席が大幅に入れ替わる「スイング」現象の起点となった選挙でもありました。