2007.07.29
参院選で自民が惨敗、「ねじれ国会」に

 閣僚や政府関係者の不祥事や、年金記録漏れ問題の発覚で、安倍晋三内閣は窮地に立たされました。

 賃料無料の議員会館を「主たる事務所」としながら、収支報告書に高額の事務所費を計上する問題は、当時の政治資金規正法が事務所費の内訳公表を義務とせず、領収書添付も不要としていたことが温床になっていました。与野党双方に事例があり、とりわけ、現役の農相がこの問題で自殺するなど、ダメージは政権側により重くのしかかりました。7月29日投開票の参院選で自民党は惨敗し、参院で野党が多数派を握る「ねじれ国会」になりました。

 安倍首相は参院選後、内閣改造で政権の立て直しを図りますが、ここでも閣僚の不祥事が相次いで発覚、政権運営の見通しが立たなくなったこともあり、持病の悪化を理由に9月12日に退陣を表明します。後継の首相・党総裁には安倍首相と政策理念では対照的な福田康夫氏が就きました。ねじれ国会はその後、政治の意思決定にとって、乗り越え難い課題となっていきます。