2010.01.15
「陸山会」めぐり強制起訴

 衆院選の足音が聞こえ始めていた2009年3月3日、東京地検特捜部は、準大手ゼネコン「西松建設」(東京都港区)が、「寄付」を隠れみのに企業献金をしたとして、当時の民主党代表の小沢一郎氏の秘書と、同社OB2人を政治資金規正法違反の容疑で逮捕し、小沢氏の資金管理団体「陸山会」を捜索しました。小沢氏は5月に代表を辞任し、政権交代を経て党幹事長として復権しますが、東京地検が10年1月15日、陸山会による土地購入資金をめぐり、小沢氏の元秘書の衆院議員を同法違反容疑で逮捕したため、検察との全面対決を宣言します。

 小沢氏本人は、東京地検の取り調べを経て2月4日に不起訴となった後、検察審査会の2度の「起訴相当」議決によって11年1月に政治家として初めて強制起訴されますが、無罪判決が確定しています。陸山会をめぐる小沢氏と東京地検の全面対決は、「政治とカネ」の問題の根深さを改めて浮き彫りにしただけでなく、民主党と検察双方に、深い傷を残しました。