2012.09.11
尖閣諸島を国有化

 日本政府は沖縄県石垣市の尖閣諸島のうち、民間所有の魚釣島、北小島、南小島の3島を20億5000万円で購入することを閣議決定しました。他の島は既に国有地か、米軍の射爆場としての賃借地でした。中国も領有権を主張する尖閣諸島の国有化を境に、日中関係は極度に冷え込みました。

 野田佳彦首相の国有化決断の背景には、東京都の石原慎太郎知事が4月に3島を都が買い取る考えを示したことがあります。対中強硬派で、尖閣諸島への自衛隊配置や構造物建設などを唱えていた石原氏のもとで都が所有するより、日中関係の摩擦を抑えやすいと考えたのです。しかし、構想は中国に説明する前に報じられ、中国が抗議する中での閣議決定となったことで、反発は一層大きくなりました。中国公船が尖閣諸島周辺に大挙して現れ、日本の領海に侵入する事案が繰り返されています。尖閣諸島を巡る対立を、新たに国家主席に就いた習近平(シー・ジンピン)氏が政権基盤強化に利用しているとの見方もあります。