2014.12.14
「抜き打ち解散」で自民圧勝

 9月の内閣改造で就任したばかりの小渕優子経済産業相が関連政治団体の不透明な資金処理の問題で、松島みどり法相は地元選挙区の「うちわ」(松島氏側は政策パンフレットと主張)を配布した問題で、10月20日に辞任しました。「女性活躍」を掲げる安倍晋三首相にとって、改造の目玉人事だった女性閣僚の同時辞任は痛手で、野党は「政治とカネ」の問題で追及を強め、国会審議が停滞します。

 折しも、2015年10月に予定通り消費税率を10%に引き上げるかどうかの判断を示す時期が迫っていました。そうした中、安倍首相は11月、年内の衆院解散を決意します。増税先送りに傾いていた安倍首相は、その是非を問うことを大義名分に、「政治とカネ」の問題での国会行き詰まりを乗り越えようとしたのでした。候補者擁立などの準備が進んでいなかった野党は虚を突かれ、12月14日投開票の衆院選で民主党の議席は3桁に届かず、自民党は若干議席を減らしたものの、公明党が議席を伸ばし、与党が圧勝しました。一方で、共産党が躍進し、法案提出に必要な20議席を確保(21人が当選)したことも、目を引きました。