桐生祥秀「また9秒台」「山県さん超えないと」

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記録 まだまだ更新できる

今季の目標を語る桐生。自身の日本記録9秒98の更新を見据える=里見研撮影
今季の目標を語る桐生。自身の日本記録9秒98の更新を見据える=里見研撮影

 陸上男子100メートルで9秒98の日本記録を持つ桐生祥秀(23)(日本生命)が、23日に豪州で臨む今季初戦を前に読売新聞の取材に応じ、来年の東京五輪に向けてプロ2年目の決意や日本記録への強い思いを語った。(聞き手・平野和彦)

 

新スタート試す

 ――東京五輪での目標は。

 「決勝進出とタイムの両方を求めたい。五輪は自然に盛り上がると思う。大事なのは終わったあと。陸上への関心が失われたら意味がない。だからこそ東京五輪での結果が問われる」

 ――五輪に向かっていく上でも今季は重要だ。

 「(世界トップ選手が集まる)ダイヤモンドリーグに出て、日本選手権、世界選手権につなげたい。序盤に10秒0台、日本選手権までに9秒台を出せれば文句なし。9秒台でも速ければ速いほどいい。思い切り走って10秒1、2台は面白くない。面白くない陸上なんてやっていても意味がない」

 ――そのためにもオフに体を引き締め、今季は新たなスタートを試す。

 「体はだいぶ変化した。体重は去年より1、2キロ増えて70キロくらい。最高10%くらいあった体脂肪率は8%ほどだ。スタートは昨季まで(2歩目で)つま先が地面を擦っていた。ずっと練習して擦らないように変えた。体が起き上がらなくなり、90%くらいの確率で失敗しなくなった」

 ――100メートル日本歴代2位タイの10秒00を持つ山県亮太(セイコー)を始め、ライバルは多い。

 「日本記録は山県さんに破られると思っていた。山県さんは昨季10秒0台を3回出し、アジア大会で(9秒92で優勝した)中国の蘇炳添といい勝負をした。今、国内で一番強いが、超えないと世界にいけない」

陸上を面白く

 ――昨季は不完全燃焼。日本選手権では山県、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)に敗れて3位に終わった。

 「珍しく自信のない1年だった。2人と走る時のいつもの高揚感がなく、勝てる気がしなかった。(一昨年の)9秒98で満足したつもりはないし、もし誰かに記録を破られても、僕にはまだまだ更新できる勢いがある。だけど破られないから自分の中であまり盛り上がらなかったのかな……。誰かが破ってくれたら楽かな、と思ったこともあった」

 ――今季がプロ2年目。プロとして目指すことは。

 「陸上を夢のあるスポーツにしたい。プロ野球選手と比べて年収に差があるし、結果を残さないと観客が減ってしまう。個人的には息の長い選手を目指している。1年、目立っても次の選手が出たらすぐに忘れられる、それは仕方がないと思う。僕は平凡なタイムで息長く続けるんじゃなくて、花火を何個も打ち上げて『桐生祥秀ってずっといたね』と後から思われる選手になりたいんです」

 

 きりゅう・よしひで 滋賀県彦根市出身。京都・洛南高時代の2013年、当時日本歴代2位の10秒01をマーク。16年リオデジャネイロ五輪400メートルリレーで銀メダル。17年、日本人で初めて10秒を切る9秒98の日本記録を樹立した。東洋大を卒業した昨季から日本生命と契約し、プロ選手として活動する。

477416 1 その他 2019/03/08 05:00:00 2019/03/08 07:33:07 2019/03/08 07:33:07 今シーズンの抱負を語る桐生祥秀選手(19日、埼玉県川越市の東洋大学で)=里見研撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/03/20190307-OYT1I50077-T.jpg?type=thumbnail

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