現行の「ライスボウル」今年で幕、実力差を考慮
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アメリカンフットボールの日本選手権「ライスボウル」で、1984年から続く社会人代表と学生代表が対戦する現行形式が今年で終了する見通しとなったことが7日、わかった。主催する日本協会の関係者が明らかにした。社会人と学生で実力や体格の差が広がり、大けがの危険性が高まってきた現状もふまえ、判断した。日本協会は今月末に臨時理事会を開き、決定する方針。
48年から始まったライスボウルは、84年から現在の形式で毎年1月3日に行われるようになった。アメフト界では正月の風物詩として定着しており、来年以降は、日本社会人Xリーグの優勝決定戦に移行する方向で議論が進んでいる。
74回目を迎えた今年は、オービックが関学大を35―18で退け、社会人の12年連続勝利となった。通算対戦成績で26勝12敗と大きく勝ち越している社会人は近年、米国出身選手が増えてレベルが上がっている。接触を伴う競技のため、学生側から安全面を不安視する声が出るようになった。日本協会では昨夏から、社会人と学生の関係者や医療の専門家らによる作業部会を設置し、改革を協議していた。