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競走馬の禁止薬物、厩舎「わら」から自然発生と判明…ウッドチップ変更後は検出なくなる

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 岩手競馬の競走馬から禁止薬物「ボルデノン」が検出された問題は19日、岩手県警奥州署が容疑者不詳のまま競馬法違反容疑で盛岡地検に書類送検したことで、ひとつの節目を迎えた。

 2018年8月に薬物が検出されてから約2年半。県競馬組合の千葉義郎副管理者は「我々としてもあらゆる可能性を追求してきたが、まだ解決したわけではない。検察の捜査によって真相究明がなされると祈るばかりだ」と話す。

 今回送検されたのは、18年7月、同9月、同10月、同12月、19年11月のレースに出走した競走馬5頭分。1~3頭目が水沢競馬場、4、5頭目が盛岡競馬場の厩舎きゅうしゃの競走馬だった。他の馬にも検査を行ったところ、陽性になった馬と同じ調教師らが管理する7頭が陽性となった。

 ボルデノンは、筋肉増強剤として使われ、運動能力や闘争心を高める効果があり、競馬法で使用が禁止されている。インターネットで海外から輸入することができるが、一般には流通していないという。

 県警や同組合は当初、何者かがエサなどに薬物を混入したとみて、監視カメラの解析を進めた。ところが県警が厩舎に敷かれたわらを調べたところ、薬物が検出された。馬がわらを口にし、体内に残った状態で出走し、レース後に採取された尿からボルデノンが検出されたとみられる。

 県警が国内外の事例を調べたところ、一定の温度や湿度で、保管したり使用したりしたわらから、ボルデノンを含む禁止薬物が自然発生することが判明した。今回の薬物も、自然発生したとみている。

 同組合によると、薬物問題の影響で18~19年、計21日間にわたってレースを中止し、その損失は約6億円に上ったという。同組合は、厩舎内を撮影できる防犯カメラの設置や、警備員の増員、厩舎関係者の見回りの強化など、再発防止に力を注いだ。

 県警は19年12月、同組合に対し、保管・使用中のわらを廃棄し、代替品に交換するよう県警本部長名で要請。同組合が昨年3月、馬が口にしにくいウッドチップに変更したところ、以降は薬物の検出はなかった。わらは、各調教師が周辺の農家や業者からそれぞれ仕入れていたが、チップは組合が一括して購入することで、品質の保証もできるという。

 瀬戸幸一・調騎会長は、「どういう形であれ、メドがついて一歩前進したと思う。1年以上禁止薬物は出ていないので、引き続き日常の管理をしっかり行っていきたい」と話した。

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1924846 0 その他 2021/03/20 14:44:00 2021/03/20 14:44:00 2021/03/20 14:44:00

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