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スポーツ庁の室伏広治長官が、肩や股関節の可動域など身体の状態をチェックする方法を実演した動画を作成し、ユーチューブの同庁公式チャンネルで公開している。陸上ハンマー投げ五輪金メダリストとしての知見を生かし、コロナ禍で運動不足に悩む人たちの健康づくりに役立ててもらう試みだ。
第1弾となる「肩甲骨編」を24日に公開した。片側の耳たぶを耳と反対側の手でつまんだ状態で、曲げた肘を顔の前から頭の後ろへ、続けて顔の前へ動かす。肩甲骨の可動域をチェックする方法だ。スムーズにできない場合の改善方法も合わせて紹介している。
「トップアスリートほど同じ動きを繰り返すから、運動機能がよくない場合が多い」と室伏長官。自身も7・26キロのハンマーを持って反時計回りに回転する競技を究める中で、体のバランスを戻す練習法を突き詰めた。動画には41歳までトップレベルで現役を続けた
行政庁のトップ自らトレーニングウェア姿で汗を流すのは「自分の経験を国民に還元し、スポーツ界に恩返ししたい」という強い思いの表れ。今後、「足首」「股関節」など全11項目の動画を公開する予定だ。(佐藤謙治)