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日本ラグビーフットボール協会が、日本代表の強化拠点となる国内初の施設を福岡市東区に整備する方針を固めたことがわかった。19日の理事会で計画を承認した。早ければ、2023年秋のワールドカップ(W杯)フランス大会に出場する日本代表が今年8月下旬から合宿を行う。


関係者によると、昨年末に解散した社会人チームのコカ・コーラレッドスパークス(福岡市)が使っていた「さわやかスポーツ広場」を拠点として整備する。広場は敷地約5万4000平方メートルで天然芝の2面のグラウンドやジムを備えたクラブハウスなどがある。協会はコカ・コーラ側から施設を取得し、土地を所有する福岡市に協力を要請したうえで近く発表する。
施設は「ナショナルトレーニングセンター」(仮称)と位置づけ、15人制や7人制、年代別の男女日本代表チームなどが年間で計200日ほど利用する計画だ。世界の強豪国・地域の多くが代表強化の拠点施設を有しており、自国開催の19年W杯で史上初の8強に入ったことで協会内でも待望論が高まっていた。
協会は総額十数億円を投じ、数年をかけて施設の拡充や改修を行う。維持管理には年間数千万円がかかるとみられ、施設のネーミングライツ(命名権)やグラウンドの有料貸し出しなどで収益を確保する考えだ。