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16日に82歳で亡くなったレース界のレジェンド・高橋国光さんをしのび、ゆかりのあるマシンなどを集めた追悼展が19日、ホンダ本社(東京都港区)1階「ウエルカムプラザ青山」で始まった。4月3日まで。

高橋さんは、1961年にオートバイのロードレース世界選手権西ドイツグランプリ(GP)に、ホンダ・RC162で参戦して優勝。日本人選手として、二輪、四輪を通じて初めて世界選手権で優勝するという偉業を成し遂げた。65年に四輪レースに転向し、77年に富士スピードウェイで開かれたF1日本GPにも出場(9位完走)。95年のル・マン24時間レースではホンダ・NSX-GT2でクラス優勝を果たした。
国内では92年に創設した「チーム国光」でドライバー、監督として活躍。近年は、国内最高峰の「スーパーGT」に「TEAM KUNIMITSU」の監督として、ホンダ・NSX-GTで参戦し、カーナンバー「100」がトレードマークだった。チームは、2018年と20年に、GT500クラスでチャンピオンを獲得。レース界のレジェンドとして「国さん」の愛称で親しまれ、20年には文部科学省から「スポーツ功労者」として顕彰された。

追悼展には、1961年の西ドイツGPを制したホンダ・RC162や、95年のル・マンでクラス優勝したホンダ・NSX-GT2、2018年にスーパーGT・GT500クラスでチャンピオンを獲得したホンダ・NSX-GT(100号車)を展示。運転席には、高橋さんが使ったヘルメットやレーシングスーツが飾ってあるほか、会場のあちこちに高橋さんの足跡を紹介した写真や資料があり、訪れた人たちは高橋さんの写真に向かって手を合わせたり、優勝を飾ったレーシングマシンをじっくりと見学したりしていた。
入場無料。午前10時~午後6時(24日のみ午後1時から)。