WRCサファリ3位で2度目の表彰台…勝田貴元「走りの進化、大きな自信に」

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 自動車の世界ラリー選手権(WRC)第6戦、サファリラリー・ケニア(23~26日)で、トヨタ・GRヤリスで参戦中の勝田貴元選手(29)が3位に入り、昨年の同大会2位に続き、自身2度目の表彰台に上った。28日、オンラインで日本のメディアとの記者会見に臨んだ勝田選手は「(競技区間では)トップタイムこそ出せなかったが、2番手、3番手の(好)タイムを獲得でき、ライバルにスピードを示せた。走りの内容が昨年より大きく成長し、満足できる3位だった」と試合を振り返った。(デジタル編集部 長野浩一)

トロフィーを手に笑顔を見せる勝田選手(右)=トヨタ提供
トロフィーを手に笑顔を見せる勝田選手(右)=トヨタ提供

 勝田選手は24日、6本の競技区間(ステージ)のうち、2番手タイムを3回、3番手タイムを1回記録し、僚友のカッレ・ロバンペラ選手(フィンランド)に次ぐ2番手につけた。

 25日は荒れた路面でタイヤがパンクしたり、泥状の路面に苦戦したりする場面もあり、同じくヤリスに乗るエルフィン・エバンス選手(英)に抜かれ、3番手に後退。最終日の26日は、2位のエバンス、4位のセバスチャン・オジェ選手(仏)ともタイム差が大きく開いていたため、着実な走りに徹し、見事3位でゴールした。

 記者会見で勝田選手は、チームのメカニックがラジエーターを保護する網を強化し、車内にほこりが入らないよう数種類のフィルターを試してくれたことを挙げ「マシンを強化し、進化させてくれたおかげで、大きなトラブルもなく走り切れた」と、感謝の言葉を述べた。自身の走りについても「一部の区間だが、慣れない左足ブレーキで速さを示すことができた。走行中にパンクした際も、ダメージが広がらないよう慎重に走ることができた」と語り、走りの進化に自信をのぞかせた。

 トヨタ勢は今大会、出場した4台が1~4位を独占した。トヨタが表彰台を独占したのは、2019年のラリー・ドイツ以来で、4位まで独占したのは、セリカGT-FOURで参戦した1993年のサファリラリー以来、実に29年ぶりの快挙となった。勝田選手は「チームの強さを示せた大会で、自分が表彰台に立てたことがとてもうれしかった」と笑顔を見せた。

ニューマシン対決で、着実にポイントを重ねる

土煙を上げながら激走する勝田選手のGRヤリス=トヨタ提供
土煙を上げながら激走する勝田選手のGRヤリス=トヨタ提供

 WRCは2022年のルール改訂で、トップクラスのマシンにパイプフレームやハイブリッドシステムを導入した。一方で、ハンドルから手を離さずにギアチェンジができる「パドルシフト」を従来の「スティック型シフト」に戻したり、4WDマシンのコーナリングを助ける「アクティブセンターデフ」を禁止したりした。

 トヨタ、ヒョンデ、フォードの3メーカーは、新型のマシンを投入し、激しい争いを展開。加速力が増した一方、車体が重くなり曲がりにくくなったマシンのコントロールに苦しんだり、機械的なトラブルに見舞われたりする選手も少なくない。

 そんな中、6戦中4勝のロバンペラ選手に次ぐ、安定した走りを見せているのが勝田選手。6戦連続入賞で62ポイントを稼ぎ、第6戦終了時点でオット・タナク選手(エストニア、ヒョンデ)と同ポイントのドライバーズランキング4位につけており、年間7位だった昨年の78ポイントを上回る勢いだ。

 好調な中でも、第4戦のラリー・ポルトガルでは、表彰台圏内の3位につけていたものの、最終ステージでライバルに逆転されて4位となり、表彰台を逃すという悔しい思いも経験している。

 次戦は未舗装路の高速区間が連続するエストニア(7月14~17日)。勝田選手は「ハイスピードなラリーでも自信を持って走り、好結果につなげたい」と力を込めた。

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