球児の白色スパイク解禁…熱中症対策、内部温度10度低く

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白色スパイクを履いた天理の選手(手前)と、黒色スパイク姿の広島新庄の選手(11日、兵庫県西宮市の甲子園球場で)=東直哉撮影
白色スパイクを履いた天理の選手(手前)と、黒色スパイク姿の広島新庄の選手(11日、兵庫県西宮市の甲子園球場で)=東直哉撮影

 10日に開幕した「甲子園高校野球交流試合」で、甲子園の出場選手らに初めて白色のスパイクの着用が認められた。これまでは黒色に限られていたが、内部の温度を下げる効果があるとされ、日本高校野球連盟が熱中症対策の一環として解禁した。既に登場したチームの半数が使用。球児の足元にも注目が集まりそうだ。

 列島各地が猛暑日となった第2日(11日)。第1試合の天理(奈良)―広島新庄(広島)戦は、白色スパイクを履いた天理ナインと、黒色スパイクの広島新庄ナインの激突となった。

 天理は7月18日~8月6日の奈良県の独自大会でも白色スパイクを使用し、優勝を飾った。11日の交流試合は2―4で敗れたが、河西陽路選手は「以前はスパイクの中で汗をかき、気持ち悪くなったこともあった。白にしてから、そうした感覚はない」と効果を実感していた。

 一方、広島新庄の杉井秀斗選手は「ずっと前から使っており、履くことで試合に向かう気持ちになる」と黒色への愛着を強調した。

 高校野球の用具は日本高野連の規定で、ベルトは「黒またはネイビー」、グラブやミットは「茶系、オレンジ系、黒とする」など色も細かに定められている。

 スパイクは黒色に限定していたが、暑さ対策が必要となる中、太陽光を吸収する黒色に比べ、反射して温度が上がりにくいとされる白色の解禁を検討。実際に内部の温度が下がるとするメーカーの検証結果も得られ、今年3月から使用を認めた。

 用具メーカー・ミズノ(大阪市)が、夏場の人工芝の上でスパイクの温度の変化を調べた実験では、白色は黒色に比べ、内部は約10度、表面は約20度も低くなったという。

 同社は「白スパ」と銘打ち、5種類の価格帯を用意。デサント(同)、アシックス(神戸市)など各社も製品を投入し、販売拡大に力を入れている。

 地方の独自大会では黒色がまだ多数派だが、交流試合では12日までの出場校14校のうち、天理を含め明徳義塾(高知)、創成館(長崎)など7校が白色を着用。黒と白が拮抗きっこうしている。

 ただ白色には汚れが目立ちやすい難点もある。大阪府内で3店舗を展開するスポーツ用品店「スポーツサクライ」では、今年2月から開設した白色スパイクの特設コーナーで、クリーナーなどの手入れ道具も紹介している。同社の桜井良文社長は「黒に比べてこまめな手入れが必要だが、交流試合で強豪校が格好良く履きこなせば、『履いてみたい』と思う球児が増えるのでは」と期待していた。

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1407764 0 高校野球 2020/08/13 17:33:00 2020/08/13 17:41:55 天理の白スパイクと広島新庄の黒スパイク(11日、兵庫県西宮市の甲子園球場で)=東直哉撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200813-OYT1I50064-T.jpg?type=thumbnail

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