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来月19日開幕
第93回選抜高校野球大会(3月19日開幕、甲子園球場)の組み合わせ抽選会が23日、オンライン形式で行われ、出場32校の初戦の相手が決まった。

連覇した2018年以来の頂点を目指す大阪桐蔭(大阪)は、昨秋の近畿大会決勝で敗れた智弁学園(奈良)と、今大会最多、32回目出場の中京大中京(愛知)は初出場の専大松戸(千葉)とそれぞれ戦う。明徳義塾(高知)と仙台育英(宮城)、常総学院(茨城)と敦賀気比(福井)の実力校同士の対戦も注目を集める。選手宣誓は仙台育英の島貫
実力は伯仲
【Aゾーン】地区大会優勝の北海、明徳義塾、仙台育英、健大高崎が入り、実力は伯仲している。神戸国際大付と北海の開幕試合は、投手戦となりそう。明徳義塾は堅守、仙台育英は積極的な走塁が光る。健大高崎の打線は強力。下関国際は継投策で対抗する。宮崎商は長打力のある中軸が、天理の長身右腕・達(たつ)に挑む。
初出場が4校
【Bゾーン】初戦で当たる具志川商と八戸西、三島南の21世紀枠校に加え、大崎と初出場4校がそろった。昨秋の地区大会の再戦となる試合も。好投手の左腕・石田を擁する東海大相模は、関東大会で敗れた東海大甲府との雪辱戦に臨む。投手陣が安定している福岡大大濠と大崎は九州大会決勝のカード。鳥取城北は守りが堅い。
好投手そろう
【Cゾーン】好投手がそろった最激戦区。大会ナンバー1の呼び声が高い小園が軸の市和歌山と、野崎、松野ら複数投手がいる県岐阜商が対戦する。大阪桐蔭の松浦と関戸、智弁学園の西村と小畠の投げ合いにも注目。打線が粘り強い上田西は昨秋の中国大会王者の広島新庄と、機動力に優れた東播磨は堅守の明豊と戦う。
優勝3校集結
【Dゾーン】いずれも優勝経験があり、投打のバランスがいい常総学院と敦賀気比、好投手・畔柳(くろやなぎ)を擁する中京大中京が入った。東海大菅生は打のチームで、聖カタリナ学園・桜井がどう抑えるか。柴田の谷木は制球がよく、京都国際は左腕・森下、右腕・平野の二枚看板で初陣対決に臨む。専大松戸は手堅い野球で古豪に挑戦する。
■「東海大」対決
系列校同士の対戦となった東海大相模と東海大甲府。昨秋の関東大会準々決勝では、甲府が逆転サヨナラ勝ちを収めた。「関東で負けたのでリベンジしたい。絶対日本一を取りたい」と相模の大塚主将。甲府の三浦主将は「秋は守備も打撃も(自分たちは)隙が多かった。常に挑戦者のつもりでやっていきたい」と気を引き締めた。
■大阪桐蔭 雪辱期す
昨秋の近畿大会王者・智弁学園の山下主将は、大阪桐蔭との再戦に「どこかで当たるとは思っていたが初戦になって驚いた。昨秋は勝利したが、挑む気持ちで戦いたい」と意気込んだ。一方、大阪桐蔭にとっては雪辱を期す絶好の機会。西谷監督は「いい打者が多いので、流れを作らせないように分断したい」とコメントした。
選手宣誓は仙台育英
開会式の選手宣誓は、仙台育英の島貫主将に決まった。大会初日に登場する6校の主将によるくじ引きで大役を引き当て、「東日本大震災から10年がたって、選手宣誓で様々な思いを伝えられたらいいと思う。東北勢としてまだ優勝していないので、勇気と感動を与えられるようにしたい」と語った。
◆抽選方法

32校の主将をウェブ会議システムでつないで実施。各主将は画面を通して会場のボードに貼られた札を順番に選んだ。例年、近畿、関東など同じ地区の出場校が序盤で対戦しないようにしてきたが、今回は同じ県のチームが決勝まで戦わないようにする以外は制約をなくしたため、同地区の高校が初戦で戦うことになった。