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春の選抜大会に出場が決まっていた32校を甲子園球場(兵庫県西宮市)に招待する交流試合(8月10~12日、15~17日)は、楽しみなカードがそろった。8日、新型コロナウイルス感染拡大防止のためオンラインで行われた抽選会では、昨夏の選手権決勝で戦った履正社と星稜の再戦が実現。各校1試合ずつながら、今年の高校球児が甲子園の土を踏むことができる唯一の舞台。ベンチ入りの人数が通常より2人増えるなど、特別ルールで行われ、熱のこもった戦いが期待される。
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昨夏の甲子園決勝から1年。熱戦を演じた両校の対戦がまた実現する。
「こんなにワクワクする楽しみな試合はない」。履正社の岡田監督は、練習場のある大阪府茨木市内で取材に応じ、興奮した様子で語った。昨春の選抜で星稜の奥川(ヤクルト)を打てずに敗れ、その雪辱を夏の甲子園で果たした。関本主将は「去年のような、熱くて粘り強い試合をしたい」と目を輝かせた。
星稜にとっては、甲子園の舞台でつかんだリベンジの機会。先にくじを引いた内山主将は「再度試合をしたいという強い思いがあったので『引いてくれ』と見ていた」と履正社の抽選を見守った。チーム状態については「いい仕上がり」と自信をのぞかせ、「負けた悔しさをもってずっと練習してきた。しっかり甲子園という舞台で晴らせるよう頑張りたい」と意気込んだ。
■東西強豪が激突
選抜優勝校同士の対戦となった大阪桐蔭と東海大相模。互いの印象について、連覇も含めて3度頂点に立った大阪桐蔭の藪井主将が「打力が高いチーム」と言えば、2度の優勝経験がある東海大相模の山村主将は「毎年、強くて総合力がある」と評した。多数のプロ野球選手を輩出している東西の強豪がぶつかる一戦には、レベルの高い試合が期待される。
◆抽選はオンラインで
抽選は日本高野連(大阪市)と招待32校をつなぎオンラインで行われた。各都道府県で8月にかけて開催される独自大会との日程重複を避けるため、あらかじめ前半(8月10~12日)の14校と後半(同15~17日)の18校に振り分け、同じ地区の学校が対戦しないよう配慮して実施。各校主将が日本高野連のボードに貼られた札を選び、対戦カードが決定した。試合日と試合順は抽選後、各校の移動や滞在に伴う感染リスクも考慮し、主催者で調整して決めた。