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安全な大会 困難 甲子園中止…休校長期化、第2波恐れ 高野連会長「断腸の思い」

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オンラインで開かれた高野連の八田会長の記者会見=近藤誠撮影
オンラインで開かれた高野連の八田会長の記者会見=近藤誠撮影

 新型コロナウイルスの感染リスクが避けられず、20日、中止が決まった今夏の全国高校野球選手権。日本高校野球連盟の八田英二会長は選抜大会に続く苦渋の決断に、「夢の実現に手を差し伸べられず、断腸の思い」と球児らの心中を思いやった。中止決定の判断は、地方大会が無事に開催できるかを重視した。

 夏の大会は、全国で約3800校が参加して6月下旬から8月初めまで計約250球場で展開される。大会会長の渡辺雅隆・朝日新聞社社長は「全国49代表がそろう見通しが立つことを優先した。すべての地区で安全に大会を実施していくことは難しいと判断せざるを得なかった」と述べた。

 日本高野連は、5月の連休明けには緊急事態宣言が解除されると見込み、開催の可否を判断する大会運営委員会を4月から約1か月延期。地方大会の準備状況を何度も調査してきた。

 関係者によると、宣言の発令で休校措置が長期間に及び、学校と部活動の再開が見通せないことなどを理由に、開催が難しいとする回答があったという。渡辺社長は「地方大会の開催は学業の支障になりかねない」と説明した。

 宣言は14日に39県で解除され、この日の運営委員会、理事会では結論先延ばしの意見もあった。しかし、宣言が全国で解除されても、感染の第2波、第3波の恐れは消えず、議論は開催の方向に進まなかったという。八田会長は「地域で差はあるが、完全に収束する見込みが立たない」と話した。

 同じ8月に開催予定だった全国高校総体と全日本大学野球選手権が中止となったこともあり、日本高野連の田名部和裕理事は「国をあげてコロナを封じ込めようとしているなかで高校野球はやりますと言えない」と話す。

 「高校野球の経済学」などの著書がある慶応大の中島隆信教授は、「歴史的な経緯や注目度を考えれば大きな決断だった。高校野球は部活動であり、感染のリスクを考えれば中止も仕方がない」と指摘した。

八田会長との主な一問一答

 日本高校野球連盟・八田英二会長との主な一問一答は次の通り。

 ――中止を決めたことについての気持ちは。

 「球児や関係者から、何とか開催できないかという声も届いていたが、教育の一環という理念と照らし合わせると、残念ながら中止を選択せざるを得なかった。球児の安全と安心に最大限配慮した、苦渋の決断だということをわかってほしい」

 ――中止をやむをえないと考えたのはいつか。

 「つい最近まで色々な可能性を探った。各都道府県の高野連とのやりとりや、緊急事態宣言の行方など、総合的な判断で決めた」

 ――緊急事態宣言の状況が判断にどう影響したのか。

 「宣言の解除がある程度進んだとしても、長期的なウイルスとの闘いを念頭に置くと、選手の安全安心を考えれば、開催という結論にはいかなかった」

 ――各地方の独自の大会については。

 「地方のそれぞれの高野連の自主的な判断に任せるといまは考えている。日本高野連として方向を打ち出しているわけではない」

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1231576 0 2020/05/21 05:00:00 2021/02/23 18:51:54 オンライン記者会見で夏の大会中止について話す高野連の八田英二会長(20日午後6時11分、大阪市北区の読売新聞大阪本社で)=近藤誠撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/05/20200521-OYT1I50005-T.jpg?type=thumbnail

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