[響け球音 高校野球]心臓病克服 独自大会へ…市和歌山・壱岐選手

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自主練習でバットを振り続ける市和歌山・壱岐(2日)
自主練習でバットを振り続ける市和歌山・壱岐(2日)

 甲子園に春夏計11度出場している市和歌山(和歌山)の壱岐有翔ありと一塁手(3年)は、心臓の手術を受けて昨夏の大会に出場できず、「最後の夏」にかけていた。それだけに甲子園大会中止のショックは大きかったが、「(独自開催の)和歌山大会で優勝して笑顔で終わる」と切り替え、練習を続ける。

 中学時代は地元・大阪の硬式野球チームに所属した。監督の勧めもあり、市和歌山に進学すると、1年秋から試合に出場。昨春の選抜大会は2回戦で3打点の活躍を見せ、52年ぶりの8強進出に貢献した。

 大会前から走り込みで胸が痛くなるなど、異変を感じていた。検査の結果、心臓の左右の心房を隔てる壁に穴がある「心房中隔欠損症」と診断された。放置すると激しい運動ができなくなると言われ、「3年になって甲子園へ行くため」と手術を決断した。

 昨年6月、穴をふさぐ手術を受け、約1か月間運動を禁止された。チームも夏の和歌山大会で敗退。それでも「早く戻ってこい」という仲間のメールに励まされて8月に練習に合流し、「来年は甲子園で優勝」と全員で目標を掲げてきた。

 新型コロナウイルスの影響で中止が決まったときは、自宅や公園でトレーニングをして自らを追い込み、気を紛らわせるしかなかった。しかし、上原拓海主将(3年)の「投げやりにならず、しっかり練習して悔いのないよう高校野球を終わろう」との呼びかけに、「すべてをぶつけて和歌山の頂点に立つ」と決意した。

 大学でも野球を続け、プロを目指す。将来、子どもたちに野球を教えたいという夢もある。「こんな経験をしたのは僕たちの世代だけ。それを子どもたちに話し、悔しさをバネに頑張れと言える」。心も体も成長できたと確信している。(古谷禎一)

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1290353 0 高校野球 2020/06/21 05:00:00 2020/07/20 13:30:47 自主練習でバットを振り続ける市和歌山・壱岐(6月2日) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/06/20200621-OYT1I50015-T.jpg?type=thumbnail

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