[響け球音 高校野球]名電 夏の引退撤廃…将来見据え 練習を継続

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木製バットで打撃練習する愛工大名電の選手ら(愛知県春日井市で)
木製バットで打撃練習する愛工大名電の選手ら(愛知県春日井市で)

 春夏通算21回の甲子園出場を誇る愛工大名電(愛知)は今年から、3年生の夏の引退を撤廃した。練習や試合を続けることで、大学などで即戦力となる選手を輩出するのが狙いだ。構想は昨秋に浮上したが、折しも今年は新型コロナウイルスの影響で夏の大会が中止となったこともあり、選手らは前向きに捉えている。

 仕掛け人は倉野光生監督(61)。これまでも大学などで野球を継続する3年生は、引退後に自主練習を行っていた。ただ、サッカーやバレーボールなど冬まで公式戦に向けて研鑽けんさんを積む競技がある一方、野球は夏で引退することに疑問を持ったという。大学やプロに進んでも「実戦から半年遠ざかるので、試合勘が戻らなかったりケガをしたりする選手が増えた」との危機感もあり、3年生だけのチームを組んで練習や試合を行うことにした。

 倉野監督は好例として、同校OBで米大リーグでも活躍したイチロー氏(46)を挙げる。イチロー氏は引退後もほぼ休みなく練習を続けていたといい、「それだけの準備をしていたからプロでも活躍できた」と話す。

 今年の3年生16人は、全員が大学で野球を続ける予定で、緊急事態宣言が解除され寮に再集合した時、倉野監督から木製バットを贈られた。3年生はフリー打撃や練習試合で、次のステージを見据えて使っている。大石歩主将(3年)は、「甲子園は頑張るための目標で、頑張ったことが大切。その点、夏以降も実戦経験を積めるのは将来に向けてプラスになる」と話す。

 「伝統を継承するだけじゃだめ。とりあえずやって、次なる目標のために手助けしたい。いずれは全国に広がれば」と倉野監督。名門の取り組みが、「夏に引退」という高校球界の常識に一石を投じることになるかもしれない。(脇西琢己)

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1297146 0 高校野球 2020/06/24 05:00:00 2020/07/20 13:30:45 木製バットで打撃練習する愛工大名電の選手ら(12日、愛知県春日井市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/06/20200624-OYT1I50003-T.jpg?type=thumbnail

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