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[第103回全国高校野球 地方大会 20日]乙訓 目覚めた背番号10

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 甲子園春夏連覇を目指す東海大相模(神奈川)が16強入りした。選抜出場校ではこのほか北海(南北海道)が準決勝、専大松戸(千葉)が決勝に進出。京都では公立の乙訓が準々決勝に駒を進めた。一方、14大会連続出場を目指した聖光学院(福島)と春夏通算21度出場の大分商(大分)は敗退した。

[白球列島]「エース支える」7回粘投

■京都

▽4回戦

乙訓  130020003―9

同志社 100000200―3

チームを8強に導く好投を見せた乙訓の石田
チームを8強に導く好投を見せた乙訓の石田

 乙訓は3回戦で古豪・龍谷大平安を破って勢いに乗る。その時、延長10回を一人で投げ抜いたエース北見がベンチで見守る中、背番号10の左腕・石田が確かな成長を見せた。

 市川監督の「どんどんストライクゾーンで勝負しよう」という指示とは、正反対の投球内容だった。制球に苦しみ、一回、先制した直後に同点を許した。

 「体のバランスが悪かった」という。すぐに修正できず、ボールが先行し、球数はかさんだが、7回3失点(自責点は1)と試合を作った。粘りを支えたのは、力強い直球だった。

 昨秋の府大会決勝で龍谷大平安に敗れて以降、「腕を振る、ではなく、腕が勝手に振られる」というイメージにこだわってきた。下半身主導で、後から上半身が動く連動性をネットスローやシャドーピッチングで体に覚え込ませた。

 筋力アップの成果もあり、球速は132キロから139キロまでアップ。対角線上へ投げ込む球威豊かな直球が最大の武器となった。

 8強に進出し、ここからが勝負所。石田は「北見が秋からずっと一人で頑張ってきた。できるだけ長い回を投げて、支えていきたい」ときっぱり言った。酷暑の大会を勝ち抜くには欠かせないピースが、乙訓にそろった。(上田真央)

宮崎日大 頼れる扇の要…先発初回KO チーム立て直す

■宮崎

▽3回戦

富島   100100000―2

宮崎日大 30000010X―4

1回に2点2塁打を放つ宮崎日大の大山
1回に2点2塁打を放つ宮崎日大の大山

 2年前の夏の甲子園出場校・富島を総力戦で破り、宮崎日大の菊池監督は「疲れました」とため息を漏らした。先発の成松が3連打で先制を許し、アウト一つも奪えず降板する波乱の幕開け。チームを立て直したのは、捕手で5番打者の主将・大山だった。

 ピンチで冷静だった。富島打線の鋭い踏み込みと振りの強さを見て、「直球狙い」と判断。一回無死二、三塁で登板した2番手の谷本には変化球を多く要求して後続を断った。

 その裏、今度は打撃で勝負強さを発揮した。追いついた直後の一死一、三塁で、直球に食らいつくと、右中間を破る2点適時二塁打になった。

 1年秋から正捕手を務める逸材だが、打撃フォームの改造が裏目に出て不振を極めていた。1か月ほど前には、いら立つ様子を見かねた監督が「お前が崩れたらチームが崩れる」とたしなめたほど。だが、大会前に届いた1学年上の先輩からの「俺たちの分まで暴れろ」というメッセージで吹っ切れた。

 昨夏は独自大会で優勝したが、その先に甲子園はなかった。「先輩たちのためにも、自分らの代で絶対に行きたい」。頼りになる扇の要は、力強く宣言した。(財津翔)

聖光学院「14大会連続」ならず…戦後最多記録 途切れる

■福島

▽準々決勝

聖光学院 000000010―1

光南   10000004X―5

光南に敗れ、ベンチ前でうなだれる聖光学院ナイン(奥)
光南に敗れ、ベンチ前でうなだれる聖光学院ナイン(奥)

 聖光学院が準々決勝で光南に1―5で敗れた。2019年まで、全国でも戦後最多の13大会連続で全国選手権に出場。今年は、戦前の和歌山中(和歌山)と並んで史上最多となる14大会連続を目指したが、かなわなかった。試合は一回に1点先制された後は互いに無得点で迎えた八回、聖光学院が本盗で1点をもぎ取り追いついた。しかし、その裏に4点を勝ち越された。

 秋や春の県大会では負けても、夏にはチームを仕上げてきた絶対王者が、06年夏の甲子園出場校の光南に力負け。昨年は新型コロナウイルスの影響で夏の甲子園が中止になり、坂本主将は「去年の先輩のためにも甲子園に行きたかった」と悔しがった。斎藤監督は「どこかで途切れるのが記録」と敗戦を受け入れた。

[東西南北]芝草監督 初の夏悔いなく

■新潟

 日本ハムなどで活躍した芝草 宇宙ひろし 監督=写真=率いる帝京長岡は、夏の甲子園10度出場の日本文理に屈した。3点差を追いついた直後の八回、先発の茨木が踏ん張れずに勝ち越しを許し、その後も追加点を奪われて突き放された。それでも芝草監督は「(昨年4月に)就任した時に比べて粘り強くなった」と手応えを口にし、「好機で打力を発揮できるチームにしていきたい」と誓いを新たにしていた。

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2222932 1 ニュース 2021/07/21 05:00:00 2021/07/21 05:00:00 乙訓先発投手の石田連己 (カメラ・馬場 秀則) 報知写真部 2021年7月20日撮影=わかさスタジアム京都 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210720-OYT1I50143-T.jpg?type=thumbnail

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