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阪神・巨人の選手だった優勝監督、プロでの経験生かし指導…ナインは派手な喜びを我慢

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 29日に甲子園球場(兵庫県西宮市)で開かれた全国高校野球選手権大会の決勝で、21年ぶりに全国制覇を果たした智弁和歌山(和歌山)。中谷 じん 監督(42)は2018年にバトンを託された甲子園通算68勝の名将・高嶋 ひとし さん(75)の教えを継承しつつ、阪神タイガースや読売巨人軍でのプロ経験を生かし、就任から3年で栄冠を手にした。

就任3年で甲子園優勝を果たした智弁和歌山の中谷仁監督(29日午後、兵庫県西宮市の甲子園球場で)
就任3年で甲子園優勝を果たした智弁和歌山の中谷仁監督(29日午後、兵庫県西宮市の甲子園球場で)

 エース中西 聖輝まさき 投手(3年)が最後の打者から三振を奪うと、中谷監督は「勝利への執念が実った」と喜びをかみしめた。

 自身も智弁和歌山の選手で、高嶋監督の下、1997年夏の甲子園では主将としてチーム初の優勝に貢献。プロ野球を経て2017年春にコーチで母校に戻り、18年夏に監督になった。

 就任後は高嶋野球の継承を明言。かつて、グラウンドにボールが一つでも転がっていれば「ボールに気付けない選手は試合中に仲間の異変にも気付けない」と雷を落とされたことがある。選手たちには「目配り、気配りができる大人になりなさい」と説いてきた。

 個別に日誌を交換し、個性に合わせて本を貸し出すなど、選手と目線を合わせるよう努めた。雨の日の夜にグラウンドで一人で水抜きをした。試合中はベンチ最前列での仁王立ちが印象的だった高嶋さんに対し、ベンチ内で選手と相手の攻略法を話し合う。「口うるさいキャプテンのような気でいる」と自身を表現する。

 プロでは2年目に目を負傷し、通算111試合の出場にとどまった。「ボールが見えにくい自分を必ず誰かが助けてくれた。野球はチームプレー」と信念を固め、ミスを補い合うチームを理想とする。この日、球場を訪れた高嶋さんは「プロの経験が生きている指導者。『僕の記録を抜け』と言いたい」と目尻を下げた。

派手な喜び我慢

 試合終了の瞬間、選手たちは派手にマウンドに集まるのを控え整列した。宮坂厚希主将(3年)は「相手もいますし、礼に始まり礼に終わる。終わった後で全員で喜ぼうと話してやった」と話す。校歌の後、ようやく喜びをあらわにし、両チームそろって記念撮影におさまり、健闘をたたえ合った。中谷監督は「子どもたちが決断し、憧れの光景を我慢した。尊敬できる」と笑顔をみせた。

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2325070 0 ニュース 2021/08/30 07:02:00 2021/08/30 11:22:08 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/t-nakatani.jpg?type=thumbnail

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