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18・44mのバッテリー間、30cm長くなったら…MLBが独立リーグで実験

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バッテリー間を長くすると、投手と打者の関係はどうなるのか。実験の分析結果が待ち遠しい(ロイター)
バッテリー間を長くすると、投手と打者の関係はどうなるのか。実験の分析結果が待ち遠しい(ロイター)

 野球のルールが変更されて、投手板から本塁まで(バッテリー間)の距離が、現在よりも少し長くなったら――。アメリカ大リーグ(MLB)は14日、業務提携を結んでいる米独立リーグのアトランティックリーグ(ALPB)で、18・44メートルのバッテリー間を30センチほど長くする実験的ルールを導入すると発表した。昨今の「投高打低」を解消して打者優位の環境を作ろうというもので、下部リーグでの試行でデータ収集と分析を行っていく。

 発表によると、ALPBの8つの本拠地で現在の60フィート6インチ(約18・44メートル)から投手板を後方に12インチ(1フィート=30・48センチ)移動させて約18・74メートルとし、8月に開幕するシーズン後半戦で試行する。

導入の背景はMLBの投高打低の現状だ。特に、毎年上昇している「三振率」を改善したいという事情がある。

 投げる球のスピードが上がり、科学的トレーニングや技術の導入で投手力が向上したことにより、MLBの三振率は2005年の16・4%から毎年上昇し続け、2020年には23・4%になった。

 MLBの投手の速球の球速は2020年シーズン平均で時速93・3マイル(約150・1キロ)だが、仮に投・本間が1フィート長くなった場合、打者の反応時間は現在の18・44メートルでの3キロほど遅い球に対峙する時とほぼ同じになるという。

MLBは、打者が速い球を見極める時間が長くなって三振が減り、インプレーの時間が増えてファンの興味を増すことができるとの予測をしている。

「ルールはいつでも変えられるもの」

 「18.44メートル」は19世紀後半から130年近く不変だが、日米の野球史に詳しく、アメリカ野球学会に所属するノンフィクション作家の佐山和夫さん(野球殿堂特別表彰者)は日米の野球文化の違いについて「ルールは絶対に守るべきものというのが日本的な考えだが、アメリカ人には『ルールはいつでも変えられるもの』という柔軟な考え方がある」と指摘する。

 そのうえで、「マウンドの高さや、投・本間の距離など、野球の基本形ともいえる投手と打者の関係について、アメリカ人はその力加減を常に問題にしてきた。試してみて実地のうえで決めるということで、アメリカらしいなと思う」と話している。

 MLBはこれまでもALPBで、球審のストライク、ボールの判定にレーダー計測システムを活用する「ロボット審判」などの実験を行ったことがあり、段階的な新ルール導入も視野に入れている。

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1994756 0 大リーグ 2021/04/19 09:54:00 2021/04/19 20:59:42 2021/04/19 20:59:42 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210419-OYT1I50019-T.jpg?type=thumbnail

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