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「2桁本塁打・勝利」に王手、「我慢の打席が多くなると思う」[席巻 二刀流]

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4日のレンジャーズ戦で43号3ランを放った大谷=USAトゥデー
4日のレンジャーズ戦で43号3ランを放った大谷=USAトゥデー

 渡米4年目を迎えた米大リーグのエンゼルス、大谷翔平(27)の「二刀流」がメジャーを席巻している。打っては本塁打のタイトル争いをリードし、投げては10勝に王手をかけた。2桁本塁打、2桁勝利は1918年のベーブ・ルース以来103年ぶりという偉業も間近に迫る。佳境に入ったレギュラーシーズンで、大谷からますます目が離せない。(ロサンゼルス支局 佐野司)

 日本人未到のホームランキングへ、手が届くところまで近づいた。大谷はア・リーグトップの43本塁打で2位に2本差をつける。レギュラーシーズンは残り3週間ほど。猛追するサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)、打撃三冠も狙えるブラディミール・ゲレロ(ブルージェイズ)との三つどもえの争いは最後まで気が抜けそうにない。

 大谷は開幕からアーチを量産。4月26日には本塁打トップ(当時7本)で先発マウンドに上がる、ルース以来100年ぶりの快挙が話題を呼んだ。今やそれは日常の光景となった。一昨年に手術した左膝が癒え、打撃の「軸足」に不安がなくなったことでスイングがより力強さを増している。

 ただ、最近はややペースを落としている。6月13本、7月9本といずれもリーグ月間トップの本塁打を放ち、2か月連続の月間MVP(最優秀選手)に輝いたが、8月は5本にとどまった。「大谷包囲網」とも言える厳しいマークで、露骨に勝負を避けられる場面も増えてきた。大谷はシーズン最終盤に向け、「甘い球が何球も来るわけではない。我慢の打席が多くなると思う」と覚悟する。

 対抗馬の最右翼は41本の捕手ペレスだ。ベネズエラ出身の31歳で、オールスターでは先発登板した大谷とバッテリーを組んだ。球宴前は大谷より12本少ない21本塁打だったが、8月後半に5戦連続本塁打を放つなど一気に2本差に迫った。すでにア・リーグ捕手のシーズン最多本塁打を塗り替え、勢いに乗っている。

 もう一人のライバルは、22歳のゲレロ。打率3割1分9厘(リーグ1位)、40本塁打(同3位)、98打点(同4位)と高水準で、2012年のミゲル・カブレラ(タイガース)以来となる三冠王も狙える位置につける。今年のオールスターで史上最年少MVPに輝いたホープだ。

 大谷はタイトルについて「いい位置にいれば、もちろん『取りたいな』という気持ちは誰しもあると思う。ただ、他の選手も素晴らしい打者ばかりなので、とにかく(試合に)勝てるように集中したい」と話したことがある。トップと10点差のリーグ7位につける打点を含め、勝利に貢献する一打を重ねて勲章を目指す。

ルース以来

 ルースが残した二刀流の金字塔もいよいよ目前だ。9勝1敗、防御率2・97の成績を残し、1918年のルースが13勝、11本塁打を記録して以来の「2桁勝利、2桁本塁打」に王手をかけている。

 開幕当初は制球が不安定で白星も伸びなかったが、6月4日に2勝目を挙げて以来、約3か月負けなしの8連勝。要因は2018年10月に手術した右肘の復調にある。シーズンが進んで患部が「ほぐれてきた」と表現。力強く腕を振っても球の抑えが利くようになった。不振の投手陣にあってエース級の働きだ。

 二刀流の高い貢献度で、日本人選手ではマリナーズのイチロー以来、20年ぶり2人目となる最優秀選手の呼び声も高い。10月3日のレギュラーシーズン最終戦まで、どこまで数字を積み上げられるか注目だ。(数字は米国時間7日現在、大リーグ公式サイトから)

日本人タイトル ほんの一握り

 これまで、米大リーグの主要ランキングでトップに立った日本人選手はほんの一握りしかいない。

 渡米1年目の1995年、「トルネード旋風」で話題をさらったドジャースの野茂英雄が、新人王とともに236奪三振でタイトルを獲得。レッドソックス時代の2001年にも220個で2度目の栄冠に輝いた。

 同年には、マリナーズにイチローが入団。打率3割5分で首位打者、56盗塁で盗塁王に輝き、最優秀選手(MVP)、新人王などのタイトルを総なめにした。04年にはシーズン史上最多262安打を放ち、2度目の首位打者に。守備でも、01年から10年連続でゴールドグラブ賞にも輝いた。

 ダルビッシュは2013年のレンジャーズ2年目に、277個で最多奪三振。カブスに在籍した20年には、新型コロナウイルス禍の短縮シーズンで8勝を挙げ、最多勝利投手となった。

エンゼルス 主力離脱相次ぐ

 エンゼルスは7日現在、69勝70敗で首位アストロズと12・5ゲーム差のア・リーグ西地区4位。2位以下の勝率上位2チームが進出する「ワイルドカードゲーム」の望みは残されているが、極めて厳しい情勢だ。

 故障による主力の離脱が相次いでいる。最優秀選手(MVP)3度の主砲トラウトは5月に右ふくらはぎを痛め、リハビリが続く。2019年の打点王レンドンは股関節の手術で今季中の復帰はすでに絶望。通算324本塁打のアップトンも負傷者リスト(IL)にたびたび入り、常時出場できていない。

 投手陣も2勝9敗と不振の開幕投手、バンディが右肩の張りでIL入り。7月までに6勝を挙げていた左腕ヒーニーがヤンキースに移籍してからは、実績ある投手の駒が不足し、大谷がエースの働きを担っている。

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使い方
2352230 0 大リーグ 2021/09/09 05:00:00 2021/09/24 12:43:15 2021/09/24 12:43:15 Sep 4, 2021; Anaheim, California, USA; Los Angeles Angels designated hitter Shohei Ohtani (17) hits a three run home run against the Texas Rangers in the sixth inning at Angel Stadium. Mandatory Credit: Kiyoshi Mio-USA TODAY Sports https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210908-OYT1I50168-T.jpg?type=thumbnail

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