完了しました
22日(日本時間23日)に米カリフォルニア州アナハイムで行われたエンゼルス―ロイヤルズ戦で、大谷翔平が8回無失点、メジャー自己最多の13三振を奪う快投を見せた。海を渡ってから、まさに「最高の投球」だった。(デジタル編集部)

大谷の過去最多奪三振は、今年4月20日のアストロズ戦と2018年4月8日のアスレチックス戦で、いずれも12個だった。この日は、二回と四回に3者連続三振を奪うなど三振をどんどん積み重ねた。七回二死から5番ドジャーを、ストンと落ちるスプリットで空振り三振に仕留めて自己最多に並ぶと、八回にも二死から今度は高めのスライダーで見逃し三振として、「自己新」とした。
自己最高は、奪三振だけではない。投球回数「8」は今季初で、昨年8月のタイガース戦と9月のアスレチックス戦に並ぶ最長タイ。その2試合は1失点と2失点で、「8回無失点」は初めてだ。
さらに、許した走者は2安打と1四球の3人のみ。残塁は、併殺があったためわずか2だった。12三振を奪ったアストロズ戦やアスレチックス戦と同じ残塁数で、相手につけいる隙を与えなかったという意味でもベストだった。
この日の大谷を巡る状況は厳しかった。チームはア・リーグ西地区最下位のロイヤルズに連敗中。さらに、大谷によると主力のトラウトとウォルシュ、クローザーのイグレシアスもこの日は休養日だったそうだ。
そんな状況で、過去2度の登板に続き、連敗を止めた大谷はこう言った。「(抑え投手が休養で)なるべく長い回を投げたいと思っていた。しっかり打者を観察しながら、投げるところに投げて、打ち取れていた」。
2本の3ランを放ち自己最多8打点を挙げた翌日、狙い通りに長い回を投げるだけでなく完璧に抑え、連敗を止めた。投打にわたり、2日連続で離れ業をやってのけた。