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27日(日本時間28日)に米カリフォルニア州アナハイムで行われた、大リーグのエンゼルス―ホワイトソックス戦で、3番指名打者(DH)で出場したエンゼルスの大谷翔平は、3打数1安打、1申告敬遠だった。前日の大乱闘で出場停止処分を受けたネビン監督代行が不在の中、「逆境」にあった3投手が好投し、4―3での白星につながった。(デジタル編集部)
7回3失点の好投で5勝目を挙げた右腕のシンダーガードは、ここ1か月、4試合に先発し4連敗と泥沼にあった。この試合も五回まで無失点でリードしていたが、六回に同点に追いつかれ七回に勝ち越された。ただその裏、1番ワードに逆転二塁打が飛び出し、勝利投手の権利を得た。

その後の八回はテペラ、九回はイグレシアスが3人で抑える完璧なリリーフ。テペラはホールド数を、イグレシアスはセーブ数を、ともに14に伸ばした。

テペラとイグレシアスは前日の大乱闘に関してこの日、大リーグ機構からそれぞれ3試合と2試合の出場停止処分を科された。しかし、異議を申し立てたことで処分が決まるまでは出場できることになった。そんな騒動にもかかわらず、変わらぬ集中力を発揮。これでテペラは4試合、イグレシアスは5試合連続の無失点投球だ。
イグレシアスは前日、「俺たちは家族なんだ。そういう気持ちがより、まとまりを生む」と話していたが、計9人に処分が科されたチームの窮地を、自ら救う気概が表れていた。
また、大リーグ公式サイトによると、シンダーガードはこの日の試合後、こう言った。「これはまさにチーム力の勝利だ。チーム全員が昨日のことは忘れ、いいプレーをすることに集中した結果だ」
ちなみに、マリナーズでも3選手が乱闘で出場停止処分を受け、3人とも異議を申し立てた。ウィンカー(7試合)、クロフォード(5試合)、J・ロドリゲス(2試合)の各選手は、いずれもこの日のオリオールズ戦に先発。ただ、ヒットはロドリゲスの1本のみで、3人合計11打数1安打に抑えられ、試合も2-9と完敗だった。