原監督「目的を言うなら、あしたの勝利しかない」…お立ち台
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プロ野球・読売巨人軍の原辰徳監督(61)が30日、監督として通算1000勝の大台に乗せた。過去12人しか達成していない高みに到達した名将に、本拠地・東京ドームに集まったファンから温かい拍手が送られた。
28日の勝利で通算999勝としていた原監督は、休養日を挟んだ次の試合で早速、節目の白星を手にした。試合後はコーチ陣や選手らとともに一塁側ベンチ前に整列し、帽子を掲げてスタンドからの声援に応えた。
通常のヒーローインタビューに代わってお立ち台に上がった原監督は、「2002年に就任して、3連敗からスタートした。1勝目は非常に強く覚えている」と就任1年目を回想。「その後は、朝になれば『今日、どう勝つか』、夜になれば『あした、どうやって勝つか』。その積み重ねでこの数字に来た」と振り返った。
次に目指す数字は、長嶋茂雄終身名誉監督の通算1034勝となるが、「私が目的をここで言うならば、あしたの勝利。それしかない」と力を込めた。
長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督の話「通算1000勝おめでとう。私が彼に託したかったことは、常に勝たなくてはならない。そして、勝ちながらファンの皆さまに喜んでもらうこと。見事にそれを具現化してくれたと思います。これからも繁栄の礎を築いていってほしいと思います」
王貞治・ソフトバンク球団会長の話「巨人の監督で1000勝は価値がある。監督は3回目となるが、彼がそれだけ必要とされているということ。1回目、2回目の経験を生かし、見事に大役を務めてチームにいい戦い方をさせている。今のまま自分の信念に基づいて突き進んでほしい」