プロ野球の延長十回打ち切り特別ルール、どのチームに有利?

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3時間半ルールの適用で延長戦に入らず、引き分けとなったことを伝えるスコアボード(2011年4月15日、マツダスタジアム)
3時間半ルールの適用で延長戦に入らず、引き分けとなったことを伝えるスコアボード(2011年4月15日、マツダスタジアム)

 新型コロナウイルスの影響により、今季のプロ野球は19日に開幕する。例年より約3か月遅れとなり過密日程で選手の負担が増えることから、それを軽減するための特別ルールが適用される。延長戦は十回で打ち切りとなり、引き分け試合が増えることによって短期決戦のリーグ優勝争いに微妙な影響を及ぼすことも考えられる。

 この特別ルールは「3時間半ルールの時と似ている」と話すプロ野球関係者がいる。東日本大震災が起きた2011年と翌12年の2シーズンは節電策として、公式戦で試合時間が3時間半を超えた場合、新しい延長回に入らないとする特別ルールを採用した。その結果、前年の10年にはセ・パ両リーグ合わせて16試合だった引き分けが11年は56試合、12年には74試合に急増した。

 勝ち数ではなく勝率1位のチームを優勝とする現在の方式では、引き分けの多いチームほど上位に浮上する傾向がある。なぜなら勝率の算出式は

勝ち数÷引き分けを除いた試合数

だからだ。(引き分けは再試合なし)

 引き分けが多ければ分母が減り、勝ち数が同じなら引き分けの多いチームの勝率が上がることになる。1986年には73勝(11引き分け)の広島が、75勝(7引き分け)の巨人を勝率で上回ってリーグ優勝したこともあった。開幕の延期で、秋まで過密日程を強いられることが必至の今季は、引き分けが多いことでの心理的優位性も高いと言える。

 2シーズンに渡って採用された3時間半ルールは13年に撤廃された。「不必要な牽制球や選手交代など、引き分け狙いの時間稼ぎが目立つ」などの弊害が指摘されたこともあり、時間制限を設けずに延長戦12回制とする元の形に戻っている。

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1278134 0 プロ野球 2020/06/15 14:00:00 2020/06/16 11:41:53 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/06/20200615-OYT1I50000-T.jpg?type=thumbnail

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