強力換気で給気量1・5倍、コンコースに大型送風機30台…東京ドームが感染対策
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読売新聞グループ本社と読売巨人軍、東京ドームは20日、東京都内で記者会見を開き、東京ドームの新型コロナウイルス対策を発表した。今季初めて観客を入れて開催される28日のプロ野球の巨人戦から実施する。

既存の強力な換気システムを活用して来場者が利用する1、2階エリアやバルコニー席、グラウンドレベルへの給気量をこれまでの1・5倍とするほか、コンコースに30台設置した大型の送風機で換気を促して空気の滞留を解消する。

観客の中にウイルスの感染者が出た時に付近の座席の観客にメールなどで通知する追跡システム「東京ドーム・アラート」も導入。対策の効果を確かなものにするため、国島広之・聖マリアンナ医科大教授と吉川徹・労働安全衛生総合研究所統括研究員にアドバイザーを委嘱した。
読売新聞グループ本社の山口寿一社長(巨人軍オーナー)は「ウイルスを持ち込まないのが第一だが、持ち込んでも感染させない、広げないという三段構えで考えている。世界トップレベルの感染対策を実現していく」と話した。
2023年シーズンの開幕に向けて、ドームの大型スクリーンを国内スタジアムでは最大級となる約3・6倍に段階的に拡大する工事も行う。(動画は東京ドーム提供)