桑田真澄氏、巨人一軍投手チーフコーチ補佐に就任…原監督「強い味方」
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巨人は12日、OBの桑田真澄氏(52)が一軍投手チーフコーチ補佐に就任したと発表した。背番号は73。2006年の退団後、プロ野球でコーチを務めるのは初めてで、2月の春季キャンプから指導する予定。

原監督とオンライン記者会見に臨んだ桑田氏は「今年に入り、監督から大変やりがいのあるお話をいただいた。OBの一人として少しでも力になりたい」と抱負を語った。現役時代に指導を受けた藤田元司・元監督と同じ背番号に決まり、「恩師である藤田さんにも恥じないよう、指導者としてエースになれるように頑張っていきたい」と意気込んだ。
現役引退後は、早大大学院で学び、東大野球部の特別コーチを務めるなどの経験を積んできた桑田氏。原監督は「チームを強くするのが目的」と就任要請の理由を説明し、「野球人として非常に魅力がある人。強い味方、同志の一人が加わった」と、桑田氏の15年ぶりの古巣復帰を歓迎した。
指導理念について、桑田氏は「実際の感覚、イメージに科学的根拠の両方を添えて指導していきたい。まずは選手の特徴や個性、課題を洗い出す作業が大事」と話した。かつての自身同様にエースナンバー(背番号18)を着ける菅野への指導についても、「まだまだ伸びしろがあると思うので、潜在能力を引き出せたら」と語った。
桑田氏は大阪・PL学園高からドラフト1位で1986年に巨人に入団。87年には沢村賞を受賞するなど投手陣の柱として長く活躍し、「10・8決戦」でリーグ優勝を果たした94年には最優秀選手(MVP)にも輝いた。巨人の21シーズンで通算173勝を挙げ、07年には米大リーグ・パイレーツでプレーした。