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[つなぐG コーチの教え]「考えないと野球にならない」…村田修一 野手総合コーチ 40

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独立リーグでの経験財産に

 かつて横浜(現DeNA)から移籍して巨人を支えた右の大砲が、今はコーチとしてグラウンドに立っている。村田コーチは現役引退後、2019~20年は二軍で若手を指導し、今季から一軍を担当。現役最終年は独立リーグのBCリーグ・栃木でプレーした経験もあり、大きな財産となっているようだ。

選手らに声をかける村田野手総合コーチ(右から2人目)=西孝高撮影
選手らに声をかける村田野手総合コーチ(右から2人目)=西孝高撮影

 17年オフに巨人を自由契約となった後、18年は栃木でプレーした。

 「幼い頃のプロ野球選手になりたいという夢をもう一度、呼び起こしてくれた場所だった。(独立リーグは)環境も恵まれてはいないが、野球が大好きでプロ野球選手になりたいという選手の集まりなので。だから、巨人に戻ってファームでコーチをしていた2年間は、『プロ(NPB)に入って君たちは終わりなのか?』と若い選手にずっと言ってきた。1人でも多く一軍でプレーしてほしいし、一試合でも長く、一軍で生き残ってほしい。そのためのサポートはしていきたい」

一軍と二軍で異なる接し方

 二軍当時と一軍の今では、選手への接し方を変えている。

 「同じ選手でも、二軍にいた昨季とは違う接し方をしている部分はある。たとえば松原聖弥には二軍の時、『お前の長所はストレートだから』と(長所を伸ばす)指導をしてきたけれど、一軍だと真っすぐに強いと、変化球による攻めが多かったりする。『考えていかないと野球にはならない。そういう違いはあるから、覚えていかないといけない』という話をします」

打撃練習を手伝う村田野手総合コーチ=西孝高撮影
打撃練習を手伝う村田野手総合コーチ=西孝高撮影

 「一軍は、選手育成ではなくて結果が全て。チームが勝利に向かうために選手とどう接するか。言うならば尻をどう上手にたたくのか。その辺の違いは今、肌で感じている最中で、難しさはあります」

「チームのために」が「自分のため」

 試合では一塁コーチャーを務める。今までと違った角度から、相手バッテリーの動きをじっくり観察する日々だ。

 「自分は盗塁しない選手だったので、盗塁する選手が一塁に来るとちょっとドキドキしますね。どういうアドバイスをしたら走りやすいかとか、色々と勉強の最中です。新しい発見もあります。打者として投手の観察はしてきたけれど、今度は一塁けん制や、カウントによって変化球がワンバウンドしそうとか。そういう見極め方は、日に日に良くなって来てるかなと思う」

 リーグ3連覇、9年ぶりの日本一奪回へ向かうチームの一員として目指すコーチ像がある。

 「誰しも同じ価値観で優勝を目指す。皆が同じ方向を向くような指導や声のかけ方を、僕は勉強したい。プロなので選手は個人事業主だとは思うけれど、自分の成績だけを追いかけるのではなくて、チームのために動くことが自分のためになるという環境を作りたい」

先を先を見て野球を…「4番三塁」岡本への期待

岡本和(右)と打撃練習をする村田野手総合コーチ=西孝高撮影
岡本和(右)と打撃練習をする村田野手総合コーチ=西孝高撮影

 コーチとしてはもちろん、巨人OBとして「4番三塁」と背番号25を継いだ岡本和真への期待も大きい。

 「和真は生え抜きだし、僕の後継者というよりも、原監督直属の後継者だと思う。『読売巨人軍の4番は岡本和真だ』というつもりで打席に入ってほしい。今日打てなくても明日打てる、そういうつもりで、先を先を見て野球をしてほしい。その姿を見て、これからの選手たちも岡本さんみたいになりたいと思ってくれる。その背中を見て色んな選手が育ってくれれば、これからも強い巨人になっていく」

(宮崎薫)

メモリー:移籍1年目、日本一導く

 通算360本塁打を記録した村田コーチ。巨人で思い出に残る本塁打は、移籍1年目の2012年4月11日、中日戦で放った一発だという。「チームとしても、その年の初本塁打だったからね」。序盤は不振続きだったが、豪快な一撃で移籍初年の重圧を振り払うと、その年はリーグ優勝、日本一まで突き進んだ。今季、同じようにFAで移籍してきた梶谷へは「重圧はあるだろうが、乗り越えられるだけの経験は持っている。自分の形で進んでほしい」とエールを送る。

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2134515 0 プロ野球 2021/06/18 15:00:00 2021/06/18 11:58:25 打撃練習を手伝う村田野手総合コーチ(5日、東京ドームで)=西孝高撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210617-OYT1I50091-T.jpg?type=thumbnail

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