メモ入力
-最大400文字まで
完了しました
今季限りでの引退を表明したプロ野球・西武の松坂大輔投手(41)が19日、埼玉県所沢市内の球団施設で引退会見に臨み、「こういう日が来てほしいような、来てほしくないような思いだった」と涙ながらに揺れる胸中を明かした。同日夜の日本ハム戦で引退登板し、日米通算23年間のプロ野球人生に別れを告げる予定で、「まだすっきりしていない。この後投げて、すっきりしたい」と話した。

引退試合では先発して打者1人と対戦予定。体の状態もあり「本当は投げたくなかった。これ以上ダメな姿を見せたくなかった」としつつも、「野球は僕の人生そのもの。最後に全部さらけ出して見てもらおうと思った」「何球投げられるか分からないけど、皆さんへの感謝の思いを込めて最後のマウンドに行きたい」と話した。
引退を決意した理由は、右手のしびれが強くなり、指先の感覚がなくなったからという。昨年は首の痛みが悪化して手術に踏み切り、リハビリを続けてきたが、症状は改善しなかった。今年4月下旬にブルペンで投球練習した際にボールが右打者の頭部へ抜け、「ボールを投げることが初めて怖くなった」と明かした。約2か月悩んだ末、7月に今季限りでの引退を表明した。
家族への思いを聞かれると涙で声を詰まらせる場面も。「妻や子ども、両親、これまで野球人生に関わってくれたファンに感謝している」と述べた。今後については、「野球界、スポーツ界に恩返しできる形を作っていけたら」という。