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巨人3-0中日
巨人が今季2度目の6連勝。六回に暴投で1点を先取し、九回に中島の2点二塁打でダメを押した。シューメーカーは完封で来日初勝利。中日は今季最少の2安打。

熱く、冷静に122球を投げ抜いた。今季から巨人に加入したシューメーカーが、2安打無四球の完封で来日初勝利を飾った。
八回を終え107球を投げていたが、桑田投手チーフコーチが「135球以内であればいけると思っている。やはりゾーンに入ったら一人で投げきった方がいい」と話したように、首脳陣は続投を決断。九回のマウンドに立った本人も「信頼に応えたいという気持ちに火がついた」。一死から安打を許した後、大島を内角のスプリットで見逃し三振に仕留め、岡林も遊ゴロに。今季チーム初の完投、無四球試合を達成した殊勲者は、勝利の瞬間、力強く拳を握った。

七回二死まで走者を一人も許さないパーフェクト投球。A・マルティネスに初安打となる左翼線二塁打を浴びて偉業は逃したが、落胆することはなかった。「仕切り直して、目の前の打者を打ち取っていこうと思った」。続くビシエドに対しても冷静に、丁寧にコーナーを突き、最後は外角スライダーで遊ゴロに打ち取った。
米大リーグ通算46勝の右腕は、1メートル88の長身からツーシーム、スライダー、カーブにスプリットと、多彩な変化球を制球良く操る。中日の立浪監督も「右打者(の内角)に食い込んでくる球を意識した時に、うまく外のスライダーを使われた」と振り返り、「対策をしっかりと練らないといけない投手」と警戒した。
お立ち台では「それぞれの役割を果たし、皆で一つの絵を完成させて勝てたのはとてもうれしい」と謙虚に語った。35歳の新戦力も、間違いなく、覇権奪回を狙う巨人の重要なピースになるはずだ。(宮崎薫)