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肩肘負担少なく

大谷君は昨季の後半頃からテイクバックを小さくし、早めにトップをしっかり作れている=〈4〉=。動作を体の正面で行うことで肩肘への負担が少なくなった。速球派はテイクバックから力むことが多いが、大谷君は腕をコンパクトに使うことで力みがだいぶ減ってきた。右のかかとがプレートから離れずに粘りが生まれていて、リリースの位置が打者寄りになっている=〈5〉=。
ただ、日によってフォームのぶれが出る。例えば、一瞬つま先重心になるというか三塁側に体重が乗って体が遠回りする時がある。スライダーを大きく曲げようと腕が横振りになり、その分、ぶれが生じて直球の制球が乱れることも。その辺りを制御できれば、さらに手がつけられなくなる。
大谷君は完成形じゃなく、たぶんもっと本人がいろいろと求めている段階。それと、今季は年間30試合、投球170イニングなど本当のローテーション投手として挑戦しようとしているのでは。決め球のスプリットにメジャーの選手が対応しようとする中、(左打者の外角ボールゾーンから)バックドアのスライダーを意識的に投げているのが分かる。球数を減らして長いイニングを投げることを目指しているように見える。
2人とも科学的に証明された練習を積んできたからこそ、技術も上がってきたと思う。いずれは2人のような選手が5年に1度現れてもおかしくないような時代が来る気がする。
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