東京へ 目標高く…パラスポーツ賞 表彰式

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佐藤友祈
佐藤友祈

 17日に行われた第69回日本スポーツ賞と第4回日本パラスポーツ賞の表彰式では、日本スポーツ賞グランプリ(大賞)に輝いたラグビー・ワールドカップ(W杯)日本代表チームの代理を兼ねた日本ラグビー協会の森重隆会長、パラ陸上世界選手権の男子1500メートル(車いす)と400メートル(同)の優勝で日本パラスポーツ賞の大賞に選ばれた佐藤友祈(グロップサンセリテWORLD―AC)らに、読売新聞グループ本社の山口寿一社長から賞状やトロフィーなどが手渡された。

 ■大賞 陸上 佐藤友祈 30(グロップサンセリテWORLD―AC)

 ■優秀賞 知的障害者水泳 山口尚秀 19(四国ガス)

  スキー     川除大輝 18(日大)

  聴覚障害者テニス 喜多美結 21(関西大)

 ■新人賞 バドミントン 里見紗李奈 21(NTT都市開発)

 陸上・佐藤

 パラスポーツの普及を常に意識する佐藤にとり、責任感が増す新たな勲章が加わった。「このような賞を頂いたことを大変うれしく思います。競技普及のために頑張っていけたらと思います」と決意を新たにした。

 昨年11月、ドバイで行われた世界選手権で男子1500メートル(車いすT52)と400メートル(同)で2冠を達成。両種目で世界記録を保持し、前回2017年ロンドン大会王者としても注目される中で勝ち切る強さを見せた。昨年末には挙式し、「間近に応援してくれる人がいるのは大きなパワーになる」とさらなる飛躍を誓う。

 東京パラリンピックに向け、「日本人が活躍しなければパラスポーツは縮小してしまうかもしれない」と危機感も抱く。絶対王者として、背負うものは大きいだけに「(2種目とも)世界新記録で金メダルを獲得して初めて世界王者といえる」と目標を高く掲げる。(大舘司)

子供の笑顔願い活動…デフテニス・喜多

喜多美結
喜多美結

 優秀賞の喜多は「デフスポーツに目を向けてくださり涙が出た」と、気持ちのこもったスピーチをした。

 小学4年生の頃から病気で徐々に両耳が聞こえづらくなり、中学3年で補聴器を手放せなくなった。周りからは見えづらい障害で、つらい日々もあった。だが2年前にデフテニスに出合い、同じような障害を持つ友人に囲まれ、「仲間に『気持ちが分かるよ』と伝えることができて、私も救われた」。聴覚障害の子供にテニスの指導をしており、「子供たちの笑顔が絶えないようにと思って活動している」と語り、会場では涙をぬぐう人の姿も見られた。

 「障害を分かってくれる人が増えることで、耳が聞こえなくても明るい未来が待っているのかなと思う」。デフテニスはパラリンピックでは行われないが、来年には国際大会「デフリンピック」が開催される。喜多は自身の活躍で、同じ境遇の人に勇気を届けられると信じている。(脇西琢己)

新人賞を受賞し、表彰されるバドミントンの里見紗李奈
新人賞を受賞し、表彰されるバドミントンの里見紗李奈

 ■里見「支えてもらった」 新人賞の里見は「私一人ではなく、たくさんの方々に支えてもらった成果」と、周囲への感謝の気持ちを表した。昨年は車いす女子シングルスを制した世界選手権など、大きな大会が続いたため、正月は自宅で静養に努めた。

 家族らを前に東京パラへの抱負を述べたといい、「改めて、みんなのために頑張りたいという気持ちになった」。

山口尚秀
山口尚秀

 ■山口「集中できている」 「東京パラリンピックで最高のパフォーマンスを発揮できるよう、頑張っていきたい」。優秀賞の山口は表彰式で力強く決意を語った。昨年、男子100メートル平泳ぎ(知的障害)の世界新記録をマーク、注目される存在になった。今も調子は良く、「練習に集中できている」。19歳の金メダル候補は着実に前へ進んでいる。

 ■川除「さらに結果を」 今月下旬からの海外遠征に備え、国内で合宿中の川除は「賞を励みに、さらにいい結果を目指して頑張ります」と、力強いメッセージを寄せた。昨年2月の世界選手権で金メダルを獲得したが、今季は満足できる結果を残せていない。これからの巻き返しを期している。

 <21競技団体の推薦選手・団体>

■日本身体障害者アーチェリー連盟

 岡崎愛子(同連盟)※

■日本パラ陸上競技連盟

 佐藤友祈(グロップサンセリテWORLD―AC)

 兎沢朋美(日体大)※

■日本障がい者バドミントン連盟

 里見紗李奈(NTT都市開発)※

■日本ボッチャ協会

 日本団体BC3

■日本CPサッカー協会

 エスペランサ

■日本パラ・パワーリフティング連盟

 中辻克仁(日鉄環境プラントソリューションズ)

 森崎可林(立命館守山高)※

■日本身体障がい者水泳連盟

 木村敬一(東京ガス)

 辻内彩野(三菱商事)※

■全日本テコンドー協会

 工藤俊介(ダイテックス)

■日本トライアスロン連合

 宇田秀生(NTT東日本・NTT西日本)

 米岡聡(三井住友海上火災保険)※

■日本車いすラグビー連盟

 アジア・オセアニア選手権日本代表チーム

■日本障害者スキー連盟

 川除大輝(日大)

 田渕伸司(兵庫県立出石高)※

■日本デフバドミントン協会

 鎌田真衣(福岡高等聴覚特別支援学校)

 ※新人賞も

■日本ろう者テニス協会

 喜多美結(関西大)

 菰方里菜(四日市商高)※

■日本FIDバスケットボール連盟

 日本女子代表チーム

■日本知的障害者水泳連盟

 山口尚秀(四国ガス)

 ※新人賞も

■日本知的障がい者卓球連盟

 浅野俊(瓊浦高)※

■日本身体障害者野球連盟

 岡山桃太郎

■日本聴覚障がい者ラグビー連盟

 クワイエット・タイフーン

■日本スポーツウエルネス吹矢協会

 福井とし子(三重県協会カワセミ津支部)

■日本車椅子ソフトボール協会

 日本代表チーム

■全国アダプテッドエアロビック協議会

 竹内真利奈(ABM)

 ※は新人賞

無断転載禁止
1006072 0 ニュース 2020/01/18 05:00:00 2020/01/18 05:00:00 日本スポーツ賞・日本パラスポーツ賞 トロフィーを手に笑顔で写真に納まる(左から)バドミントンの里見紗李奈、陸上の佐藤友祈、日本ラグビー協会の森重隆会長、聴覚障害者テニスの喜多美結、知的障害者水泳の山口尚秀(17日、東京都千代田区で)=池谷美帆撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/01/20200117-OYT1I50108-T.jpg?type=thumbnail

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