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    カーリング

    藤沢五月(ふじさわ・さつき)

    • カナダでの世界選手権でチームのスキップを務め、銀メダル獲得に貢献した藤沢(中央、2016年3月26日のロシア戦で)=三室学撮影
      カナダでの世界選手権でチームのスキップを務め、銀メダル獲得に貢献した藤沢(中央、2016年3月26日のロシア戦で)=三室学撮影

    プロフィル

     1991年5月24日、北海道北見市出身。北海道・北見北斗高卒業後に中部電力に入り、チーム4人の最終投者で指令塔にあたる「スキップ」として2011年から日本選手権4連覇に貢献。2015年にLS北見に移籍後もスキップを務める。1メートル56。
     2016年、LS北見が日本代表として出場したカナダでの世界選手権でチームを2位に導いた。カーリングの日本代表が五輪や世界選手権の表彰台に立つのは、この大会が男女を通じて初の快挙だった。LS北見は今年9月、平昌(ピョンチャン)五輪女子代表決定戦で中部電力を破り、初めて五輪出場権を獲得した。

    「いい練習ができた」メダル意欲(2017年12月3日)

    • 平昌五輪への意欲を語る藤沢五月(2017年12月3日)=笠井智大撮影
      平昌五輪への意欲を語る藤沢五月(2017年12月3日)=笠井智大撮影

     カーリングの平昌五輪女子日本代表となるLS北見が3日、北海道北見市で公開練習と記者会見を行った。開幕まであと約2か月と迫った五輪へ向け、スキップの藤沢五月は「自分たちらしい試合ができれば、メダルに届かないことはない」と、日本初の五輪メダル獲得に意欲を見せた。

     チームは先月下旬、約3か月間の海外遠征から帰国したばかり。主将の本橋麻里は「五輪の極限状態で戦うためのいい練習ができた」と振り返った。

    カーリング女子、LS北見が初の五輪代表に(2017年9月10日)

     カーリング・平昌五輪女子日本代表決定戦最終日(10日・北海道アドヴィックス常呂カーリングホール)――3戦先勝方式の第4戦が行われ、昨年日本一のLS北見が、今年の日本選手権を制した中部電力を9―5で破り、通算3勝1敗で初の五輪出場を決めた。

     LS北見は第1エンドに3点を先取。第4エンドにはスキップの藤沢五月が好ショットを決めて2点を奪い、第7エンドにも2点を追加して突き放した。

    • ストーンを放つLS北見の藤沢五月(左は吉田夕梨花、右は鈴木夕湖)(10日、北海道北見市で)=守谷遼平撮影
      ストーンを放つLS北見の藤沢五月(左は吉田夕梨花、右は鈴木夕湖)(10日、北海道北見市で)=守谷遼平撮影
    • ショットの相談をするLS北見の藤沢五月(右)と吉田知那美(10日、北海道北見市で)=守谷遼平撮影
      ショットの相談をするLS北見の藤沢五月(右)と吉田知那美(10日、北海道北見市で)=守谷遼平撮影

    • 平昌オリンピック出場を決め、喜びを分かち合うLS北見の(左から)鈴木夕湖、吉田夕梨花、藤沢五月、吉田知那美(10日)=守谷遼平撮影
      平昌オリンピック出場を決め、喜びを分かち合うLS北見の(左から)鈴木夕湖、吉田夕梨花、藤沢五月、吉田知那美(10日)=守谷遼平撮影

    冬季アジア札幌大会(2017年2月)

     LS北見のメンバーとして出場。準決勝で中国に敗れたが、3位決定戦でカザフスタンに勝利し、銅メダルを獲得した。

    「銀」 世界選手権 初の表彰台(2016年3月27日)

    • 帰国して成田空港で、銀メダルを手に笑顔を見せる(左から)藤沢、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花、本橋麻里の各選手=2016年3月29日、勝俣智子撮影
      帰国して成田空港で、銀メダルを手に笑顔を見せる(左から)藤沢、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花、本橋麻里の各選手=2016年3月29日、勝俣智子撮影

     カーリングの女子世界選手権は27日、カナダのスウィフトカレントで行われ、初の決勝に進んだ日本(LS北見)は、スイスに6―9で敗れ、銀メダルを獲得した。優勝は逃したが、男女を通じて五輪、世界選手権で日本初の表彰台に上がり、2年後の平昌五輪(韓国)出場も有力となった。スイスは3連覇を達成した。

    最終エンド 痛恨ミス

    • 号泣する藤沢(右から2人目)を慰める日本のチームメート(2016年3月27日、カナダ・スウィフトカレントで)=三室学撮影
      号泣する藤沢(右から2人目)を慰める日本のチームメート(2016年3月27日、カナダ・スウィフトカレントで)=三室学撮影

     最終第10エンド、中央を狙った藤沢のストーンが直径3メートル66のハウスをスーッと通り過ぎ、もう少しでつかめた金メダルが指先からこぼれ落ちた。日本があと一歩で世界一を逃した。

     2連覇中のスイスを相手に、堂々と渡り合った。前半は互いに失点を警戒し、守備的な展開。後半は一転、複数点の取り合いとなったが、取られても取り返す力強さで、第8エンド終了時には6―5と王者を追いつめた。最後は敗れたが、大会を通しての快進撃は少しも色あせない。

     LS北見としての世界選手権は、今回が初めてだった。戦術理解が重要なカーリングで、司令塔のスキップが変わったシーズンは簡単ではないが、サードの吉田知は、「いろんな意見があるのはメリット」と前向きに捉え、一投一投、意図を共有するために言葉を交わすことを大事にした。常に笑顔でプレーする姿は、目の肥えたカナダの観客の心もつかみ、決勝はホームのような雰囲気だった。

     敗戦直後、涙が止まらなかった藤沢は、「相手とは差があると改めて実感した。私もここぞで決めるスキップにならないといけない」と前を向いた。大会の中でも成長してきた伸び盛りの日本。この悔しさはきっと、世界一への糧になる。(カナダ・スウィフトカレント 三室学)

    2017年12月04日 20時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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