文字サイズ
    スノーボード

    岩渕麗楽(いわぶち・れいら)

    • 16歳の誕生日を待たずにW杯初優勝を果たし、はしゃぐ岩渕(2017年12月10日)
      16歳の誕生日を待たずにW杯初優勝を果たし、はしゃぐ岩渕(2017年12月10日)

    〈プロフィル〉

     岩手・一関学院高の1年生で、所属はキララクエストスノーボードクラブ。2001年12月14日、岩手県一関市出身。「ビッグエア」と「スロープスタイル」の両種目を滑るスノーボーダーで、2017年9月からワールドカップ(W杯)に参戦している。12月、米カッパーマウンテン大会のビッグエアでW杯初優勝を飾り、2018年平昌(ピョンチャン)五輪の有力候補として一躍脚光を浴びている。1メートル49、44キロ。

    岩渕 大技で頂点 スノボW杯 ビッグエア(2017年12月10日)

     10日に米コロラド州カッパーマウンテンで行われたスノーボードのワールドカップ(W杯)ビッグエア決勝で、女子は岩手・一関学院高1年の15歳、岩渕麗楽(キララクエストク)が169・25点をマークし、スロープスタイルも含めW杯3戦目にして初優勝を果たした。藤森由香(アルビレックス新潟)は6位、男子の大久保勇利(ムラサキスポーツ)は8位。

    • 高々と宙を舞う岩渕(2017年12月10日)
      高々と宙を舞う岩渕(2017年12月10日)

    平昌出場近づく

     決勝3回目の滑走前。1メートル49、44キロと小柄な岩渕が、右拳で胸を強く数回たたいた。「緊張すると胸のあたりが気持ち悪くなるので、ああして自分で押すんです」

     繰り出そうと決めていたのは、横3回転の大技。しかも試合前の練習で転倒して顔面を強打し、以降は飛ぶのを控えた「ぶっつけ本番」の技だ。だが、「2回目まで(表彰台付近の)いい位置につけていたし、そこで引いて後悔したくなかった」。頂点だけを見据え、挑戦する道を選んだ。

     ジャンプ台から勢いよく飛び出し、空中で「『あ、(着地で)立てないかも』と思ったけど、諦めたくなくて最後まで頑張った」。着地後、前に軽く手をついたものの踏ん張り、高得点を挙げてトップに躍り出た。

     岩渕の魅力を、西田崇コーチは「恐怖心もなく、どんどんやるところ」と語る。唇やあごなどに多くの擦り傷を負った技で初優勝をつかみ、「この子は強いなと改めて思った」と脱帽した。

     実力者のアンナ・ガサー(オーストリア)や鬼塚雅(星野リゾート)は不在だったが、米国の強豪がひしめく大会を制し、「レベルの高い大会に出ると、自分の限界を上げられる」と岩渕。ビッグエアを初実施する平昌五輪の出場に必要なW杯ポイントも稼ぎ、夢舞台への出場が現実味を帯びてきた。(カッパーマウンテン 田中潤)

    2017年12月14日 20時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    おすすめ
    PR
    今週のPICK UP
    PR
    今週のPICK UP
    アーカイブ