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鬼の形相「白鵬劇場」の完成…荒々しく、強引にねじ伏せて「最高です」

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 横綱が鬼気迫る表情でガッツポーズを作り、叫んだ。大相撲名古屋場所千秋楽の18日、白鵬関(36)が照ノ富士関(29)との全勝対決を制し、横綱として年6場所制以降最年長の36歳4か月で45度目の優勝を飾った。6場所連続休場明けで進退を懸けて臨んだ場所で健在ぶりを示し、優勝インタビューでは「最高です。精神的にも肉体的にも追い込まれた状態だった。積み重ねという思いでやってきたことが(優勝に)つながった」と 安堵あんど の表情を見せた。

全勝優勝を決め、雄たけびをあげる横綱白鵬関(愛知県体育館で)=青木久雄撮影
全勝優勝を決め、雄たけびをあげる横綱白鵬関(愛知県体育館で)=青木久雄撮影

 2012年名古屋場所以来となる楽日の全勝対決。仕切りでの長いにらみ合いに大きな拍手が湧き起こった一番は、横綱がかち上げに張り手となりふり構わぬ荒々しい相撲に打って出た。小手投げで強引にねじ伏せた直後の表情は、これまでのどの優勝の瞬間よりも高揚していた。まさに「白鵬劇場」の完成とも言える興奮状態だった。

 3月に古傷の右膝を手術した白鵬関が、リハビリを経て相撲を取る稽古を再開したのは6月上旬。背水の土俵でも決して万全な調整で臨んだわけではなかった。千秋楽の館内には家族の姿もあった。「(手術をするかどうか)本当に迷いました。もう二度と土俵に上がれないんじゃないかという思いだった」と振り返る。

 綱を張って今場所でちょうど14年。「進むのか。止まるのか。また、進めるということですから」と前も見据えた。これで横綱として899勝目。節目の900勝に向け、「あと1勝を目指して頑張っていきたい」と次なる目標を掲げた。

 敗れた照ノ富士関は、それでもここまでの快進撃で新横綱への昇進を確実にした。昇進に花を添えたい大一番で第一人者の横綱の執念に屈した形となり、「自分のできることだけやった。見た通り、自分が弱かっただけです」と横綱として土俵に上がる来場所での雪辱を誓った。平成の大横綱の復活に、令和初の新横綱の誕生――。大相撲は新たな時代を迎えようとしている。

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2217145 0 大相撲 2021/07/19 05:00:00 2021/07/19 06:48:03 2021/07/19 06:48:03 大相撲名古屋場所千秋楽、照ノ富士(下)を小手投げで下し、優勝を決めた白鵬(18日、名古屋市中区の愛知県体育館で)=青木久雄撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210719-OYT1I50014-T.jpg?type=thumbnail

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